ゼロの大空洞 発表時考察【ポケカ】

 2024年7月19日発売の新拡張「ステラミラクル」およびその新カードが発表されました。

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 ゼロの大空洞もその1つです。
 テラスタルのポケモンが自分の場にいる限り、自分のベンチにポケモンを8匹置けるようになります。
 ベンチを拡張する仕掛けはポケカだとちょこちょこあって、直近で言うならムゲンダイナVMAXの「ムゲンゾーン」が同じくベンチ8匹(ただし全て悪ポケモンでないとダメ)、その前でいえばスカイフィールドもやっぱり同じベンチ8匹ですね。
 ただ、置くだけで発動したスカイフィールドと異なり、テラスタルのポケモンが場にいるプレイヤーにしか効果が適用されません。
 今回はこのゼロの大空洞について、発表時点での情報を元に考えてみたいと思います。よろしくお願いします。

・ベンチ拡張のメリット
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 ゼロの大空洞のメリットで一番分かりやすいのは、ベンチポケモンの数に応じて強くなるワザです。
 ゼロの大空洞と同じステラミラクルの拡張で出てくるテラパゴスexがその代表で、「ユニオンビート」はベンチポケモンの数に応じてダメージが増えますから、通常なら150ダメージが限界のところ、ベンチが8枠になることで最大240ダメージが出せるようになります。
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 古代バレットでお馴染みのコライドン、変幻の仮面で新登場したともだちのわのカミッチュあたりが有名どころでしょうか。
 この手の「ポケモンの数に応じてパワーアップ」というワザ、はるか昔から存在する定番のワザですから、けっこう多くのポケモンが持っています。古くは旧裏のプクリンが有名で、そのワザが「ともだちのわ」です。なので、カミッチュに限らずタブンネEXチラチーノなど、ポケカの歴史的にも何度も同名のワザが登場しています。同効果の別名のワザも多いですね。
 ただ、コライドンやカミッチュに関しては難点が1つあり、それはテラスタルポケモンが全てexであるということです。
 コライドンやカミッチュは非ルールのポケモンであり、自分の場にexやVを置かないことでサイドレースを有利に進められるのが大きな強みなのですが、ゼロの大空洞を発動させるためにexポケモンを置いてしまうとサイドレースの有利が消え、負け筋に繋がる可能性が生まれてしまいます。
 更に言えば、コライドンについてはベンチが3枠増えてげんせいらんだのダメージが最大180から270に増加する……と思いきや、実は240までしか増えません。なぜなら、古代かつテラスタルのポケモンがまだ存在しないからです。
 そのため、これらのポケモンでゼロの大空洞を使う時は、テラスタルのexポケモンをしっかり守る方法を考えた方がいいかもしれませんね。
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 また、汎用性の高いアタッカーであるエンテイVやライコウVのワザもパワーアップします。
 バーニングロンドやライトニングロンドは20+お互いのベンチポケモンの数×20ダメージですから、お互いベンチが埋まっていれば2エネ220ダメージになるのですが、ベンチが8枠になると最大340ダメージ出せるようになります。リザードンexのバーニングダークの最大ダメージ330を超えてしまいますね。
 もっとも、対戦相手の協力がなければそこまでいきませんが、そうはいっても自分のベンチを頑張って埋めるだけで180ダメージになりますから、そこから更に相手のベンチが3匹いるだけでたねのex/Vが消し飛ぶ240ダメージ、5匹いれば1進化exやVSTARポケモンも吹っ飛ぶ280ダメージになります。
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 あとはオリジンパルキアVSTARもベンチポケモンの数に応じてダメージの増えるワザ「あくうのうねり」を持ちます。
 こちらは素点60ですから、上記のエンテイVやライコウVと比べて40高いダメージになります。すなわち、自分のベンチを埋めるだけで220ダメージ、相手のベンチが1匹いれば240ダメージ、3匹いれば280ダメージです。5匹いればドラパルトexも一発の320ダメージですね。
 まぁ、自分のベンチを埋めるだけといっても、5枠埋めるのに比べて8枠埋めるのはだいぶ大変でしょうけれどもね。
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 ヒスイゾロアークVSTARもいいですね。
 「のろいをきざむ」が自分のベンチのダメカンの乗っているポケモンの数×50ダメージなのですが、このワザはベンチが5枠なので最大250ダメージだからこそ無色2個で使えるようになっています。
 しかし、ベンチが8枠となると最大400ダメージになります。ダブルターボエネルギー1枚で380ダメージ出せるのは破格だと思いませんか? まぁ、もちろん8匹にダメカンを乗せるのはそこそこ骨な気はしますけれどもね。
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 あまり見ないところでいえば、パチリスやオーベムも強くなります。
 パチリスは雷無の「みんなでほうでん」で最大110ダメージが170ダメージに、オーベムは超の「コスモビート」が最大120ダメージから180ダメージになります。
 パチリスはベンチの雷ポケモンの数に応じてパワーアップするわけですが、ミュウツーexはテラスタルで雷タイプのたねポケモンですから、ミュウツーexを置いておけば簡単に条件を満たしつつ「みんなでほうでん」の最大火力を追求できます。

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 また、場に出した時に使える特性を目的に採用されるポケモンが使いやすくなるのもメリットです。
 ネオラントVやイキリンコexといったポケモンは、場に出した時(ないし場に出した番)に強く使える特性を持ちますが、その代わりにHPの低いex/Vであり、相手から倒されやすいのももちろんデメリットですし、ワザがあまり強くなかったりデッキのタイプの都合上使えなかったりするにも関わらずベンチを圧迫するのも大きなデメリットです。
 つまり、場に出した番は強いけど、その後はワザを使えないうえにHPの低いex/Vで敵に倒されて負け筋になりうる、邪魔なカカシになってしまうわけですね。
 しかし、ベンチを拡張していれば少なくとも「ベンチを圧迫する」というデメリットが大きく軽減されますし、ゼロの大空洞がトラッシュされる(またはテラスタルのポケモンが場からいなくなる)ことでベンチ拡張効果が失効した際、さながら崩れたスタジアムのように、出た時効果の特性だけが取り柄のポケモンをまとめてトラッシュし負け筋を消すことができます。
 実際、ムゲンダイナVMAXデッキにはクロバットVが4枚投入され、毎ターンのようにドローを加速させていましたしね。
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 あとは、ベンチを広げることでベンチで発動できる支援系特性をよりたくさん発動させるといった芸当も可能ですね。代表格がバッフロン(カーリーウォール)で、ベンチを2枠も使う代わりに無色のたねポケモンを堅牢にする特性ですが、ベンチが8枠あれば2枠使ってもあまり気になりませんね。


・ゼロの大空洞の対策
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 ゼロの大空洞はスタジアムですから、他のスタジアムやロストスイーパーなど、スタジアムを壊す手段を使うことで消すことができます。
 もちろん、その際は崩れたスタジアムよろしくベンチポケモンをトラッシュする効果によって手負いのポケモンや相手の負け筋になりうるネオラントVやイキリンコexを消されたりしてしまう可能性もありますが、そもそもが場を広くすることを前提にした構築なら、そこを制限することにメリットはあるはずです。
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 あとは、スタジアム以外でベンチを狭くする効果を使うのも手です。
 ベンチを広げる効果と狭める効果は、狭める効果が優先されるというルールがあります。これはキラフロルexのテキストに書いていますね。ご存じの方はご存じかと思いますが、[ ]←この枠の中に書かれたテキストは、そのカード固有のテキストではなくルールを補足説明するテキストです。
 VSTARパワーの説明である「対戦中、自分はVSTARパワーを一度しか使えない」も同じく[ ]←この枠で書かれていますね。
 2024/6/3時点のカードプールで、スタジアム以外でベンチを狭くできるのはキラフロルexだけです。1進化ですしバトル場でしか発動しないので、正直使いにくいのですが、ゼロの大空洞を使うデッキにはけっこう刺さりそうですね。ワザのポイズンジェムも、カーリーウォールに守られたテラパゴスexを毒込みでちょうど一発で倒せる威力です。
 ただ、サブアタッカーとしては採用しづらいので、ベンチで発動する特性のウソッキー(みちをふさぐ)みたいなポケモンがいれば嬉しいんですが……
 また、相手の広がったベンチを逆利用するのも手です。
 相手のベンチポケモンの数に応じてパワーアップするワザもけっこう多いです。

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 たとえばゲンガー(ならくのうらもん)は、超1個で相手のベンチポケモンの数×2個のダメカンをバトル場のポケモンに乗せることができます。トラッシュから30ダメージ受けながら出せるため実質たねポケモンとして使えますし、マシマシラがいればその30ダメージも攻撃に転化できますから、相手のベンチポケモンが8匹いればゲンガー+マシマシラで1エネ190ダメージが出せますね。

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 地味なところですがカラミンゴ(つつく)なんかも相手のベンチポケモンの数に応じてダメージの増えるワザを持っています。ちょうどテラパゴスexが闘弱点ですから、対策として使えるかもしれませんね。カーリーウォールが働くと実質HP290になりますが、テラパゴスex側のベンチが7匹以上なら一撃です。

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 あとは、ベンチポケモンが多いということは全体攻撃が刺さりやすいということでもあります。
 ベンチポケモンが5匹の時にライチュウの「まきこみボルト」を受けると、自分の場に最大300ダメージ溜まりますが、8匹だと450ダメージまで溜まる可能性があります。これにより、サイドを一気に大量にとられるリスクが出てきます。
 もちろん、ゼロの大空洞をロストスイーパーなどでトラッシュしてしまうという手もありますが、ゼロの大空洞を使うデッキはベンチを広げる前提で強く動けるようにしていますから、自らベンチを狭めてしまうことはデッキのパワーを落とすことにも繋がってしまいます。もちろん全体攻撃で負けるくらいならベンチを狭めた方がマシなのですが……
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 あとはユキメノコも該当しますね。
 ダメカンが溜まる対象が増えれば、そのぶんサイドのまとめ取りもやはりしやすくなります。
 ベンチが広いということは、その分マナフィを置くスペースも取りやすくはなりますから、ライチュウのまきこみボルトのような純粋なベンチダメージは防げるケースも考えられますが、特性でダメカンを乗せてくるユキメノコは防ぐ方法が限られるため、より厄介かもしれません。


・条件達成用のテラスタルポケモンについて
 別にテラスタルのポケモンがメインアタッカーでも定番サブアタッカーでもないデッキでゼロの大空洞を使いたい場合、あえてテラスタルポケモンを採用する必要があります。
 その選択肢を考えてみたいと思います。
 まず、置いてゼロの大空洞の条件を達成したいだけであればたねポケモンが適任かと思いますが、実はテラスタルのたねポケモンは変幻の仮面時点で8匹しかいません。なお、変幻の仮面でオーガポンexが4匹増えたので、変幻の仮面以前では4匹しかいませんでした。「オーガポンを除くテラスタルのたねポケモン、4匹答えろ」「……ホンマごめん、デデンネex」
 そんな少数精鋭+αから考えてみたいと思います。
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 さっそく8匹以外で申し訳ありませんが、まぁ堅実なのはテラパゴスexでしょう。
 クラウンオパールは3色ワザなので使いにくいですが、ユニオンビートは無色2個ですからどんなデッキでも使えますし、ゼロの大空洞によるベンチの拡張と極めて噛み合ったワザです。上ワザが最大240ダメージ出るので、下手に他のアタッカーで攻撃するよりテラパゴスexで攻撃した方が強そうなくらいです。サブアタッカーとして十分な性能をしているといえるでしょうね。
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 堅牢さを見るならオーガポン いしずえのめんexもありでしょうか。
 HPは210とやや頼りないものの、特性を持つポケモンからワザのダメージを受けない特性を持ちます。これにより、ゼロの大空洞を維持しつつ、相手のデッキ次第ではなかなか倒されない防御力を持ちます。非ルールのデッキで採用するのもいいかもしれませんね。
・オマケ:ゼロの大空洞はロストスイーパーでロストゾーンに置かれるとどうなる?

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 ゼロの大空洞、「トラッシュされた時か、自分の場にテラスタルのポケモンがいなくなったとき、ベンチが5匹になるまでトラッシュする」と書かれています。
 では、ロストスイーパーでゼロの大空洞がロストゾーンに置かれた時、どういう処理になるのでしょうか? ベンチが5匹になるまでトラッシュしなくていいのでしょうか? しないといけないのでしょうか? そもそもなぜロストゾーンに置かれた時のことが書いてないのでしょうか?

 わたしの予想を書きます。
 おそらく、ロストゾーンに置かれた時も、トラッシュされた時と同様にベンチが5匹になるまでトラッシュする必要があります。
 なぜなら、「ベンチを狭くするカード」が発動した際も、同様の処理だからです。崩れたスタジアム、キラフロルexなどですね。少し前のカードですが、パラレルシティやウソッキー(みちをふさぐ)もそうでした。

 では、なぜ「トラッシュされた時またはロストゾーンに置かれた時」や「場から離れた時」などと書かれていないか?というと、おそらくはFのカードが落ちた後、直感的に分かりにくいからでしょうね。
 ポケカのロストゾーンというのは常にあるわけではなく、環境によってあったりなかったりします。ニュートラルセンターの記事でも書きましたが、ポケカの歴史としてはロストゾーンはない時期の方が長いですし、登場以来ずっとあり続けたわけでもありません。
 そして、変幻の仮面環境の現在、Gレギュ以降のカードには「ロストゾーン」という文言が全く使われていません。つまり、Fのカードが落ちる2025年初頭の時点で、ロストゾーンという概念はポケカのスタンダードから一旦消えてなくなる可能性が高いです。
 そのため、G以降のカードには「ロストゾーン」という文言を使わないよう注意されているものと思われます。明らかにロストゾーン軸のデッキをメタりたそうなキュレム(トライフロスト)がロストゾーンではなく名前にアクロマを含むカードをメタっているのも、その影響があると思います。
 
 ですから、ゼロの大空洞にもロストゾーンに関する注記がないのでしょう。
 テキストの正確さよりFが落ちた後の都合を優先した、ともいえます。
 もし書いていたら、Fが落ちた時点で誰も知らない謎の領域がテキストに出てくる意味不明のカードになってしまいます。まぁ、似たような例としてEが落ちたせいで絶対に発動しない謎の特性を持つに至ったドラピオンVというポケモンがいるんですけどね。
 他にも似たような例としてモンメンエルフーンがいます。Bではロストゾーンのカードが多くありましたが、Cに入ってからロストゾーンという文言はほぼ消えました。ただ、ロストマーチのテコ入れのために追加されたモンメンとエルフーンだけがロストゾーンという文言を持っていました。
 このせいで、Bが落ちてC~Eレギュになった時点で、ロストゾーンという概念は消えず、モンメンとエルフーンだけが使える謎の領域になってしまいました。この2匹だけでロストゾーンの概念を維持していたことになります。これが美しいかといえば、まぁ不格好と考える人も多いのではないでしょうか。

 また、「だんけつのつばさ」のフクスローももしかしたら似たようなことになるかもしれません。今後「だんけつのつばさ」が刷られなければ、Gが落ちてH~Jレギュになった時点でフクスローはフクスロー同士でしか団結できなくなります。ただ、これは単に超弱いカードになるだけですから、無駄にロストゾーンの概念を維持したり、存在しない「いちげき・れんげき・フュージョン」の概念をうわごとのように語ったりするわけではないですから、モンメンやドラピオンVよりは幾分かマシでしょう。
 上記のように、「ゼロの大空洞にロストゾーン絡みの文言が抜けているのは、Fが落ちてロストゾーンの概念が消えた時にロストゾーンの文言が書いてあると不格好だから」というのがわたしの意見なのですが、正直「場から離れた時」という表記ならいいような気もします。
 まぁ、トラッシュ以外にスタジアムが場から消えることがないならば「トラッシュされた時」と書くのが一番分かりやすいとは思いますが、今後「トラッシュ以外でスタジアムが場から消える」という可能性もあるんじゃないかな?と思わなくもありません。
 たとえば、「場のスタジアムを持ち主の山札の下に戻す」とかですね。まぁ、そういった文言は既存のカードにはおそらくないのですが(ヨノワールLv.Xが多少似ていますが異なります)、今後ロストゾーンは一旦消えたとしてもそういったスタジアムをトラッシュ以外で場から取り除くカードが出てくる可能性もありますし、ロストゾーンも包含できることを考えれば、「このスタジアムが場から離れた時」というのはアリな文言じゃないかと思います。
 もっとも、ポケカ開発側に「場のスタジアムを手札や山札に戻す効果は今後も作らない」というこだわりがあるならば、ただのわたしの杞憂でしかありませんけれどもね。

 以上です。
 まとめると、
・ゼロの大空洞にはベンチを拡張する効果があり、これによってベンチポケモンの数に依存してダメージが増えるワザなどが強くなる。
・代表格はテラパゴスexのユニオンビートだが、ヒスイゾロアークVSTARののろいをきざむ、オリジンパルキアVSTARのあくうのうねり、エンテイVのバーニングロンドなど、色んなポケモンが強くなる。
・また、ベンチを広げることで出た時効果の特性持ちや、ベンチに置くことで味方を支援する特性持ちが強く使いやすくなる。
・ただし、テラスタルのポケモンを置いておく必要があるため、デッキを選ぶ性質もある。通常の構築ではテラスタルのポケモンを採用しないデッキがゼロの大空洞を使いたい場合、テラパゴスexやオーガポン いしずえのめんexなど、テラスタルのポケモンを別個に採用するのもあり。
・ゼロの大空洞の対策は、他のスタジアムで上書きする、ロストスイーパーで消してしまう等がある。また、ベンチを拡縮する効果は小さい数を優先するため、キラフロルexをバトル場に出しておけばゼロの大空洞で相手のベンチは拡がらない。
・ゼロの大空洞への対策として、相手のベンチポケモンの数に応じて強くなるワザを使うのもあり。特にカラミンゴは闘無の2エネで使えるコンバットビークがそういう性質のワザで、しかも闘タイプなのでテラパゴスexの弱点を突ける。テラパゴスex側のベンチに7匹いれば、バッフロンのカーリーウォールが働いていても一撃でテラパゴスexを倒せるので、対策カードとしてありかも。
・ゼロの大空洞はロストゾーンに置かれた時にベンチが5匹になるまでトラッシュすると書いていないが、それは単にGレギュ以降ロストゾーンの文言を使わないよう統一されている影響であり、ロストゾーンに置かれたとしてもベンチが5匹になるまでトラッシュする必要があると思う。
 ……といった感じです。

 ベンチを拡張する効果、個人的には「そういうのも面白いね」とは思うんですが、盤面がやたらと窮屈になってくるのが困りものです。本来ベンチって5枠ですから、3枠分無理やり置くことになりますしね。まぁ、ポケモンV-UNIONやロストゾーンも無理やり置く要素ではあるんですが……
 あと、「自分のベンチを埋めるだけで大ダメージ!」みたいな書き方をしましたが、さすがに8枠埋めるのはまあまあしんどいかなと思います。だからこそ新カードでスピンロトムが出てたりするわけですしね。本当にただ埋めるだけでいいならミライドンex(タンデムユニット)をいっぱい入れればいいですが……
 まぁ、テラパゴスex、バッフロン、スピンロトム……という塩梅で並べるのがデザイナーズコンボって感じで素直に使いやすそうな気がしますが、ヒスイゾロアークとかパルキアVSTARとかでも使ってみたいな、という気持ちが個人的には強めです。
 いかにも開発側が「はいどうぞ!」と用意したコンボを使うのもいいんですが、「そんな紋切型のお仕着せなコンボより、別の使い方を考えたい!」という、逆張りというか、ひねくれというか、そういう精神も大事にしていきたいわたしです。まぁ、その「別の使い方」も、ほとんどは開発側に想定されたものだとは思いますけれどもね。
 なんにしても楽しみなカードですね。きらめく結晶の時も思いましたが、選択肢を広げるカードというのはやっぱりいいものだと思います。

 それでは、また。

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