
鳴潮には逆境深塔という、月替わりの戦闘系エンドコンテンツがあります。
正確には、逆境深塔の中でも「深層エリア」は月替わりで敵の布陣が変更され、報酬も毎月更新されます。
報酬の中にはガチャ石と引き換えられる「星声」も合計700個含まれており、逆境深塔の深層エリアを毎月クリアすることで回せるガチャ回数が毎月4回半程度増える、ということです。
ならクリアしない理由はない!……のですが、この逆境深塔、なかなか難しいです。
本記事では、そんな逆境深塔・深層エリアを中心に、攻略法をご提案してみたいと思います。
逆境深塔・深層エリアについて
まず、逆境深塔についてご説明します。
逆境深塔にはエリアが4つあります。
前半は、敵のレベルが35~50の「安定エリア」、50~70の「実験エリア」です。この2つをクリアしないと深層エリアには辿りつけません。実験エリアは2編成要求されるので、2チーム運用できるよう育ててください。
実験エリアまでは「キャラ、武器、スキル、音骸のレベルをちゃんと上限まで上げる」で攻略できるはずです。難しいなと思ったら、ソラランクを上げてレベル上限を解放した後、キャラのレベルを上げてから再挑戦してみてください。敵のレベルと同じかそれ以上が目安になります。
そして、実験エリアをクリアした先にあるのが深層エリアです。
各エリアのうち、月替わりで報酬が用意されるのは深層エリアだけです。他のエリアはクリアして一度報酬をもらい終えたら終わりです。
深層エリアは残響の塔、深境の塔、反響の塔に分かれています。
このうち、残響の塔と反響の塔は各4ステージあり、敵のレベルはそれぞれ70、75、80、90です。
ですが、真ん中の深境の塔は2ステージあり、敵のレベルはすべて100です。
各ステージではマークが最大3個取れるため、10ステージ合わせてマーク30個が最大なわけですね。
マークは3個の倍数個ごとに報酬がもらえ、マーク24個までは星声75個、マーク27個と30個では星声50個がもらえます。
つまり、敵がレベル100で高難易度な深境の塔がクリアできなくても星声600個は毎月獲得できるようになっているわけですね。なので、第一目標はマーク24個です。すなわち、残響の塔と反響の塔の全ステージを2分以内に攻略、です。
そして、余裕があれば深境の塔もクリアして、マーク30個の完全クリアを達成し、星声700個を毎月獲得していきたいところですね。
キャラの育成を万全にしよう
マーク30個を獲得するには、キャラの育成が万全であるのが理想的です。
すなわち、アタッカーのレベル最大、武器のレベルも最大、音骸のレベルも最大……ということですね。そのくらいがスタートラインと思った方がいいかもしれません。
スキルのレベルについては、全部最大にするための素材の量があまりにも多いですし、別に上げてもあまり強くならないスキルもあったりします。なので、スキルのレベルが全部最大である必要はありません。
参考までに、2025年2月の逆境深塔でわたしがマーク30を達成した時のメインアタッカーのスキルレベルを貼っておきます。
アンコは基本5スキル8回路5解放9変奏5で、ステータスボーナスが2つ未開放です。
アンコは共鳴解放状態の攻撃が主なダメージ源であり、そのダメージは共鳴解放のスキルレベルによってのみ規定されるため、共鳴解放のレベルを上げることが火力アップに繋がります。あと非共鳴解放時の共鳴スキルもよく使います。しかし、その他の攻撃はあまり多く使わないため、スキルレベルが低くても火力はそこまで変わりません。
ちなみにキャラ・武器・音骸のレベルは全部最大でした。武器は氷華の雅印です。
フィービーは基本6スキル6回路9解放6変奏3で、ステータスボーナスは4つ未開放です。
フィービーは共鳴スキル、共鳴回路、共鳴解放を上げることでダメージを効率的に増やせます。なので、この3つを上げていました。
スキルのレベルは7以上から週に3回しかもらえない津波級のボス素材を要求されますが、そこまで大量に使わなくても逆境深塔はクリアできます。このフィービーの育成なら5個しか使っていませんから、ソラランク最大だと1週間で集められる量です。全開放には26個必要、つまり3週間かかりますが、そんなに頑張らなくても大丈夫です。
ちなみにキャラ・武器・音骸3個のレベルは最大、音骸2個のレベルが20でした。武器は糸繰りの奇術です。
なお、この育成の必要性というのは、プレイヤースキルに大きく左右されます。
わたしよりも鳴潮の戦闘が上手な人はこんなに育成しなくてもマーク30取れるでしょうし、逆にわたしより下手な人はもっと育成しないとマーク30は取れないでしょう。
技量によって育成のハードルは変わりますので、「私は上手いから大丈夫」と思われる方は軽めの育成で、「いや僕はアクションゲーム自信ないししっかり準備したい」と思われる方はガチガチの育成でいいと思います。
「ガチガチの育成」の目安としては、キャラ・武器・音骸のレベルは全部最大、スキルはステータスボーナスと固有スキルは全開放、ワザ系のスキルレベルはよく使うものが10、そうでないものが6……くらいでしょうか。
音骸厳選の程度もまたガチガチの基準にはなりえますが、そこは長くなりますので本記事では割愛します。
なお、鳴潮におけるチーム火力の大部分はメインアタッカーが担いがちなため、とにかくメインアタッカーをしっかり育てることが重要です。逆に言えば、それ以外の育成はほどほどでいいです。
参考までに、わたしのフィービー編成のサブアタッカーである回折主人公のスキルレベルです。
ステータスボーナスは1つも開放しておらず固有スキルのみ開放、ワザのスキルレベルも5/5/5/5/1とやる気を感じませんね。
フィービー編成における回折主人公はダメージもそこそこ出すのですが、チーム全体に占める割合としては低く、基本的には騒光効果を付与してフィービーの火力サポートをするのが目的です。なので、このくらいのテキトー育成でもマーク30達成可能なわけですね。
ちなみにキャラのレベルは80、音骸のレベルは全部15~20、武器は星4でレベル70でした。
……もうちょっと頑張ってもいいのでは?と少し自問してしまいました。まぁ、クリアできたので構いませんけどね。
なお、フィービー・回折主人公編成を組もうと思っておられる方は、回折主人公については細かい育成より完凸の有無が重要なので、なるべく完凸するようにしておいてください。敵の回折耐性を10%下げるので、大いに編成火力に貢献します。回折主人公の凸にガチャは無関係であり、乗霄山で風止みの鈴を集める必要があります。
育成素材は有限……というか、結晶波長板を消費して集めないといけない都合上、1日あたりに手に入れられる数に制限があります。
なので、むやみに育成するのではなく、目標となるマーク24やマーク30を達成できる程度に育成していくのが理想的だと思います。そうすれば、色んなキャラを育成する余裕が出てきますからね。
おすすめは、まず逆境深塔に挑戦し、目標との乖離度合いを見て育成量を調節するやり方です。
たとえば2分以内にクリアしたいのに3分かかったり、そもそも5分以内にクリアできていなかったりするなら、しっかり育成した方がいいでしょう。しかし、2分15秒かかったなら少し育成すれば2分達成できそうですし、なんなら育成せずともよりダメージ効率のいいローテーションに挑戦したりするだけでも達成できるかもしれません。
その月の逆境深塔で有利な属性を使おう
逆境深塔は月ごとに有利な属性が違います。
基本的には、その月に新登場した星5キャラの属性が割り当てられていることが多いです。「新キャラを引いて、それを逆境深塔で活躍させてね」という計らいでしょうね。一部のプレイヤーの間では俗に「接待」と言われていたりします。「今月は回折接待だね」みたいな。
上にわたしの2025年2月の逆境深塔・深層エリアマーク30の時のメインアタッカーのスキルレベルを画像で貼っていますが、アンコちゃんはスキルレベルもかなり上げているのに対し、フィービーは割と詰めが甘い育成になっています。
これはフィービーがアンコちゃんより劇的に強いから……ではなくて、2025年2月の深境の塔は回折属性と電導属性が有利だったからです。特に回折属性は一番強かったため、フィービーについては甘めの育成でも2分以内にクリアできたわけですね。
もちろん、全属性のメインアタッカーを育成完了しているような熟練プレイヤーばかりではないでしょうから、有利な属性を使うというのは「可能な範囲で」という話になりますけどね。
ちなみに、深境の塔については不利な属性もあります。2025年2月では、凝縮属性と消滅属性が不利な属性でした。この2属性は敵に与えるダメージが10%下げられてしまうため、難易度高めでした。
しかし、それこそガチガチの育成であれば、別に不利属性でもクリアは可能です。極限のやりこみをしている方なんかは、キャラ1人編成&不利属性で2分以内にクリアとかやってますからね。
ただ、多くの方にとってはあえて苦行に走る必要もあるまいとのことで、可能なら有利な属性で、そうでなくとも不利でない属性で挑戦するのがおすすめです。
2~3チームの育成済み編成を揃えよう
逆境深塔には決まりがあります。
それは、「各ステージは挑戦ごとに疲労度が減少し、各キャラの疲労度は初期値10。疲労度を0未満にはできない」です。つまり、疲労度消費が11を超えるようなキャラの使い方はできないということです。(※1)
疲労度は残響の塔と反響の塔では、各階層(ステージ)と同じだけの疲労度が減ります。つまり1階(敵レベル70)なら疲労度1、4階(敵レベル90)なら疲労度4ということですね。
そして、深境の塔では1階も2階も疲労度5が減ります。
つまり、どの塔も1つの編成で全部攻略すると全キャラに疲労度がちょうど10減る仕様になっており、その編成のキャラはもう他の塔では使えません。
それぞれの塔につき1編成必要ということは、3つの塔で合計3編成必要であり、育成済みの強い編成が3編成必要である!……という見方はおおむね間違っていません。育成完了が3編成あれば安心でしょう。
ただ、個人的には育成完了は2編成でもいけると思います。
というのも、残響の塔と反響の塔は3階層まではレベル80以下の敵しか出てこないので、こちらもレベル80以下のキャラで2分以内の攻略が可能な範囲です。武器やスキルのレベルについても、そこまで詰めなくてもいける可能性は十分あります。
となれば、残響の塔と反響の塔の4階、そして深境の塔の1~2階となれば、合計で疲労度18×3人になりますから、2編成で足りる計算になります。
とはいえ、さすがに残響の塔と反響の塔の1~3階もレベル50とかだと厳しいですから、「育成完了した編成」でなくとも、ある程度それに近い編成が必要にはなります。
参考までに、わたしの2025年2月の残響の塔の編成を貼っておきます。
4階は個人的な最適編成のショアキーパーをヴェリーナにしただけの準最適編成ですが、1~3階層は育成甘めの2軍キャラを使っています。レベルは70~90が入り混じっており、とても育成完了とは言えません。
しかしそれでも2分以内にクリアできます。2分以内にクリアさえできれば、30秒だろうと1分59秒だろうと報酬は同じですからね。低階層は「そのうち育成しきる予定の、育成中のキャラ」でやるのも1つの手です。
プレイヤースキルを磨こう
全員集合(アンコちゃんがちょっと見つけにくい)
鳴潮、操作の上手さで戦闘の難易度がけっこう変わります。
戦闘においてプレイヤーの技量に依存する要素が大きいゲーム、スキルキャップの高いゲームということであり、アクションゲームの得意な人にとっては極めがいのある楽しいゲームなのですが、アクションゲームの苦手な人にとっては少ししんどい部分もあります。
まぁ、ストーリークリアに際してはそんな技量が求められる部分はなく、育成さえしっかりしておけば詰むことはないと思いますが、逆境深塔・深層エリアでマーク30個獲得となれば話は別です。
有利な属性のチームを使い、メインアタッカーの共鳴者・武器・音骸のレベルは全部最大、音骸もある程度厳選していて、スキルも全開放かつ主要なワザはレベル10、それでもマーク30個獲得できない……となれば、あとはキャラではなくプレイヤーが成長するしかないです。
成長の方法については、自分と同じ編成を使っている人の動画を見て、同様に動けるよう練習するのがいいと思いますね。
「ローテーション」という、「この順番で各キャラのワザを出していけば強い」というパターンがあります。ローテーションを覚えつつ、敵の行動に合わせてアドリブで適宜崩していく、というのが鳴潮の戦闘を効率的にやるための秘訣です。
ローテーションは自分で考えるのも楽しくて、わたしも自分であれこれ考えて試すんですが、クリアを優先するなら実績あるローテーションを真似するのが手っ取り早いです。
なお、どんなローテーションを採用するかは自分の腕前と相談してください。
というのも、冒頭で書いたように鳴潮はスキルキャップの高いゲームであり、最大火力を出すべく理想的な動きをしようとすると、かなり操作が忙しくなります。そんなに手が動かないよ、みたいな。
なので、「この動きは自分には厳しそう」と思ったなら、そのローテーションは捨てていいと思います。特にキャラを入れ替えまくる(クイックスワップを多用する)ようなローテーションは、アクションゲームが得意でない方や、まだ鳴潮にあまり慣れていない方には向かないと思います。
あと、鳴潮の戦闘の操作はクイックスワップを多用しなくてもそこそこ忙しく、特にノーモーションで出せるワザや交代後に場に残りながら出すワザがあったりするので、戦闘の動画を見る際は再生速度を落として「どのワザをいつ出しているのか?」を見定めることも時には必要です。
まとめ
・鳴潮の逆境深塔でマーク30個を獲得することで、毎月700個、ガチャ約4.5回分の星声が手に入る。そのため、逆境深塔は毎月しっかり攻略したい。その攻略法について考えてみた。
・まず、キャラは万全に育成する必要がある。共鳴者と武器はレベル90、音骸はレベル25の上限までしっかり育成することが望ましい。スキルのレベルを全部上げるのは大変なので、主要なダメージ源となるワザのスキルレベルだけは10を目指したい。ステータスボーナスと固有スキルも全開放を目指したい。
・次に、有利な属性のアタッカーを使った方が楽になる。逆境深塔は毎月どの属性が強いかが決まっており、強い属性を使うことで甘めの育成やプレイヤースキルでもマーク30個が獲得しやすくなる。なので全属性のアタッカーを揃えていることが理想だが、その属性の育成済みアタッカーが手元にいないなら他属性で代用して構わない。
・疲労度というシステムがあるため、逆境深塔は1編成だけでは攻略できない。最低でも3編成が必要であり、少なくとも2編成は十全に育成済みであった方がいい。残りの1編成も育成済みか、育成途中にしてもレベル70~80くらいはないと厳しい。
・鳴潮はプレイヤースキルによって戦闘のダメージ効率が大きく変化するゲームでもあるため、プレイヤー自身が技術を磨く余地が大いにある。使っているチームのローテーション動画を見て、自分にできそうな範囲で真似していくことが効率的な上達の近道である。
……という感じです。
簡潔に言うなら、「しっかり育成して、有利属性意識して、3編成用意して、戦闘の練習すればマーク30取れるよ」ということですね。
ただまぁ、育成自体もけっこう時間がかかりますし、鳴潮を始めてそれほど日が経っていないなら、マーク30は取れなくて当たり前だと思います。
しばらく続けていれば自然とレベル90の共鳴者や武器を複数用意できるくらい育成素材が潤沢になってきますから、そうなったらいざ完全攻略に挑戦!……くらいの方が気楽でいいかもしれません。
まぁ、星声がたくさん手に入るに越したことはないので、早めに挑戦するのはもちろんいいことだと思いますけれどもね。わたしも最初の深層エリア挑戦時はマーク数個とかでした。
本記事が、逆境深塔・深層エリアに挑戦する方の参考となれば幸いです。
それでは、また。
※1……個人的な感想なのですが、「疲労度が初期値10で、戦闘に出すと減少し、0未満にはできない」というのは直感的じゃない、と思うことがたまにあります。疲労って蓄積するものですからね。体力とか行動力の方が腑に落ちる概念ではないでしょうか。
※本記事の画像はKUROGAMESのゲーム「鳴潮」からの引用です。