
鳴潮の星5キャラに、ショアキーパーというキャラがいます。
ショアキーパーは人気のキャラで、見た目や背景、主人公との関係など様々な理由で好きになった方はおられるかと思いますが、性能も一級品です。
わたしもショアキーパーは大好きですが、好悪を差し引いても「このキャラは引いた方がいい!」と思っているので、その理由について書いてみたいと思います。
優秀で汎用的なヒーラー兼バッファー
ショアキーパーは、回復と味方への支援を得意とするサポートキャラです。
役割的には恒常星5キャラで一番優秀と言われているヴェリーナと似ていますが、さすがに限定キャラだけあってヴェリーナよりも優秀な点がいくつもあります。
そして、ヴェリーナがいたとしても、戦闘のやりこみ系エンドコンテンツでは3パーティが要求されることが多く、優秀なヒーラー兼バッファーは1人では足りません。弱く見積もっても2人目のヴェリーナという時点で「ぜひ欲しい!」となるキャラですね。
チーム全員への稀少で強力な火力支援
ショアキーパーは味方全員のダメージアップに繋がる強力なバフを持っています。
参考までに、ヴェリーナとの比較の表を作成しました。あの優秀なヴェリーナと同等もしくはそれ以上の能力を有するという点で、ショアキーパーの性能が伝わればと思います。
ショアキーパー | ヴェリーナ | |
---|---|---|
終奏スキルのバフ | 味方全員に全ダメージブースト15%(30秒) ダメージリアクションを回避で中断(5回) | 味方全員に全ダメージブースト15%(30秒) |
その他のバフ | 共鳴解放でクリティカル率12.5%、 クリティカルダメージ25%の星域展開(30秒) | 強化空中攻撃、強化重撃、共鳴スキル、 変奏スキルで味方全員攻撃力20%(20秒) |
攻撃面の強み | 変奏スキルが条件付きで強化され、 確定クリティカルの広範囲攻撃になる | なし |
まず、終奏スキルのバフについては、味方全員に全ダメージブースト15%というのは両者同じです。
散華の通常攻撃ダメージブースト38%とかと比べると15%は低く思えるかもしれませんが、味方全員が対象かつ全てのワザに適用されるため、恩恵は大きいです。メインアタッカーもサブアタッカーも同時に強化されますし、メインアタッカーの主力ワザ以外も強化されるため、誰と組んでも強いバフといえます。
ただ、ショアキーパーの終奏スキルにはダメージリアクション(吹っ飛び、ダウン等)を回避入力で5回までキャンセルできるというバフも付きます。攻撃面のバフではないですが、長いダメージリアクションによって敵の追撃を受けたり戦闘時間が伸びたりするリスクを軽減できるため、高難度の戦闘でも強いバフといえます。
その他のバフとして、ヴェリーナは非常にゆるい条件で味方全員に攻撃力20%のバフを撒くことができ、これも非常に強力ですが、ショアキーパーは共鳴解放によって星域を展開すると、星域内のチーム全員がクリティカル率12.5%、クリティカルダメージ25%までの強力なバフを受け取れます。
鳴潮は攻撃力バフがありふれているのに対して、クリティカル系のバフを持っているキャラは少なく、ショアキーパーの強みになっています。クリティカル系のステータスは武器、音骸、スキルのステータスボーナスと上げる手段が限られるため、そこに戦闘中のバフが加わるのは非常にありがたいことです。
なお、上昇するクリティカル系ステータスの量はショアキーパーの共鳴効率に依存して変わるのですが、共鳴効率が250%あれば最大になります。これはモチーフ武器を持たずとも恒常星4武器「奇妙バリエーション」無凸で達成可能な数値であり、ちゃんと育成したショアキーパーは常に最大量のバフをくれると思って差し支えありません。
更に、ショアキーパーの火力支援はこれに留まりません。
ショアキーパーは共鳴解放から30秒以内に、チーム全員で変奏スキルを2回以上使った後、ショアキーパーの変奏スキルを発動することで、変奏スキルが「慧眼(ケイガン)」という特殊なワザに変化します。
この慧眼を発動すると、自身のHP依存の攻撃を行います。倍率はさほど高くありませんが、確定クリティカルかつ広範囲攻撃なのでヒーラーの攻撃スキルとしてはけっこう強く、バフだけでなく自身の与えるダメージによってもチーム火力に少し貢献してくれます。
ショアキーパーは回復スキルの回復量がHP依存なのに対して、攻撃ワザは攻撃力依存なので、基本的にHPを優先して上げることになり、慧眼以外のダメージ貢献は小さいです。しかし、慧眼は攻撃にも関わらずHP依存なので、ここで多少ダメージを出せます。あと単純に広範囲の共振度を削れるのも嬉しいところですね。
戦闘を安定させるヒーラー性能
ショアキーパーは回復も強力です。
回復量 | 回復範囲 | 回復速度 | |
---|---|---|---|
共鳴スキル | 大 | チーム全員 | 即時 |
共鳴解放 | 大 | 出場キャラ | 遅 |
変奏スキル | 小 | チーム全員 | 即時 |
回復の内容はこのようになっています。
共鳴スキルが強力な即時発動の全体回復です。回復量はそこそこありますが、さすがにヴェリーナの光合成エネルギー最大からの回復量は下回ると思います。逆に言えば、光合成エネルギーを溜めなくても共鳴スキルのポン押しでいつでも回復してくれるのが強みです。
共鳴解放は3秒おきの出場キャラ回復であり、回復速度自体は遅いものの、総量はそこそこ多いです。星域のバフを受けながら戦っているアタッカーが多少被弾してもカバーしてくれます。
変奏スキルの回復はオマケです。通常の変奏スキル(啓発)も強化変奏スキル(慧眼)も、回復量としては共鳴スキルの4分の1に満たない微量の回復です。
主に共鳴スキルの回復量が多いため、チームのダメージが蓄積してきたら共鳴スキルで回復できますし、共鳴解放によって出場中のキャラの被弾によるダメージ蓄積を軽減できます。
また、固有スキルによってHP0になった仲間を即時蘇生することができます。
ヴェリーナも類似の能力を持っていますが、ヴェリーナが薄いシールドを展開するだけなのに対し、ショアキーパーはHPを50%回復するという点でも優れています。
回復したHPと同量のHPをショアキーパーが失うため、回復というよりHP譲渡という感じですが、ショアキーパーはHP依存キャラでありHPが高いので、他のキャラにHPを分け与えても50%どころか3割減らない、みたいなことも珍しくありません。また、これにより少なくとも手負いのキャラが2人になるため、共鳴スキルの全体回復を効果的に使えるようになります。
ただ、ヴェリーナ同様クールタイムが10分と長いので、1戦闘中に何度も蘇生するのは難しいです。
鳴潮の戦闘、慣れないうちはけっこう頻繁に被弾してしまうので、ショアキーパーがチームにいるだけで安心感が違います。慧眼の発動など、使いこなすと強いキャラなのは間違いありませんが、別に使いこなさなくてもとりあえずチームにいるだけで強いキャラでもあります。
重撃による優れた移動・探索性能
ショアキーパーは、移動性能・探索性能も優れています。
通常攻撃長押しで重撃を行うと、光る蝶に変身して高速移動できます(超制限状態)。
この蝶の状態だと走るよりもだいぶ速く移動できるほか、植物系採集物を自動的に拾ってくれます。また、水上を泳がず移動できます。泳ぐと速度は大きく落ちるため、水上移動の手段として非常に優れています。
リナシータはソアーがあるため移動には困りませんが、今州についてはそうもいかないので、今州の探索時にいてくれると非常にはかどります。バイク(燎原の炎騎)とショアキーパーを両方チームに入れておき、片方のクールタイム中にもう片方を使うことで、今州の移動はかなり快適になるはずです。
なお、蝶に変身しての移動はとても優秀ですが、地面の凹凸があると跳ね上がってしまい、もたつくリスクもあります。慣れればあまり跳ねずに移動できるようになると思いますが、地形上どうしても厳しいケースもありますので、その際は重撃を解除して移動しましょう。
ショアキーパーの育てかた
武器はモチーフ武器「星々のコンチェルト」が最強ではありますが、恒常星4の「奇妙バリエーション」で十分強いです。無凸で十分な性能です。
奇妙バリエーションは攻撃力が低いものの、ショアキーパーの攻撃力は戦闘にあまり関与しないためデメリットになりません。奇妙バリエーションは高い共鳴効率を持っており、共鳴解放の星域によるクリティカル系バフの恩恵を最大化する共鳴効率250%を目指すのに十分な性能をしています。
どちらも無いなら、製造で手に入る星4武器「鳴動機#25」はありです。ただ武器効果があまり噛み合わないため、奇妙バリエーションが手に入るまでの繋ぎと考えた方がいいと思います。
ゲームを始めたばかりでそれも難しいのであれば、一旦星3の「探索者増幅器・発見」でもいいかもしれません。共鳴効率がついているので他の武器よりは多少有用といえます。
音骸は5セット効果で味方回復後に攻撃力バフを配る「喧騒に隠す回光」推奨です。
メイン音骸はフェイタルエラーがおすすめです。音骸スキルでHP依存の攻撃を行うほか、自身の共鳴効率10%、チーム内全員の攻撃力10%のバフを20秒間かけてくれます。回復・防御面を優先するなら鳴鐘の亀もありかと思います。
音骸のメインステータスはCOST4がHP回復効果アップ、COST3が共鳴効率×2、COST1がHP%でいいと思います。モチーフ武器を持っている等で共鳴効率に余裕があるなら、COST3は片方HP%や回折ダメージアップでもいいかもしれません。
サブステータスは共鳴効率とHP%が優れているほか、慧眼のダメージを上げるためにクリティカルダメージと共鳴解放ダメージアップがあってもいいと思います(※1)。慧眼は確定クリティカルですし、慧眼以外の攻撃は弱いため、クリティカル率はほとんど意味がありません。率5%ダメージ200%みたいな極端な感じでいいと思います。
慧眼の火力を重視するならCOST4のメインをクリティカルダメージにしたり、COST3のメインを片方回折ダメージアップにするのもありです。「アクションは得意だから回復なんていらねえよ!」という手練れの方ならその方がいいかもしれません。
ただ、「回復も頼りにしてるよ」という方なら素直に回復面を強くした方がいいような気もします。慧眼はたしかにヒーラーの攻撃としては強いですが、チーム全体への火力貢献度合いとしては大きいわけではないですからね。
スキルはバッファーとしてであれば最初から完成されているので全部Lv1でいいくらいですが、ヒーラーとしての性能を高める意味では共鳴スキルと共鳴解放が重要になります。また、慧眼の威力は変奏スキルのレベルに依存するため、変奏スキルも上げた方がいいでしょう。
まとめ
・ショアキーパーは非常に優秀なバッファー兼ヒーラーであり、ぜひ確保したいキャラクター。ヴェリーナに似ているが、ヴェリーナより優れている点も複数あり、逆境深塔や戦闘イベントでは2つ以上のチームが要求されることも多いため、優先的に入手したい。
・ショアキーパーは全ダメージブースト15%とクリティカル率12.5%、クリティカルダメージ25%のバフを味方全員に与えられる。どれも非常に優秀かつどんなチームでも有効活用しやすいため、編成の幅が広い。とても汎用的なキャラクター。
・回復性能も優れていて、共鳴スキルによる即時全体回復と、共鳴解放による出場キャラの持続回復が頼りになる。味方のHPが0になった時、HP50%になるまでHPを分けてくれる固有スキルもあって、戦闘が苦手な初心者にとってもありがたい。
・移動や探索面でも光るものがあり、重撃で蝶に変身して高速移動・水上移動できるし、植物系採集物を自動採集してくれる。今州ではバイク(燎原の炎騎)とショアキーパーがいれば探索が数段快適になる。
・武器はモチーフがもちろん最強だが、奇妙バリエーションが入手しやすく無凸で十分強いため経済的。音骸は喧騒に隠す回光5セットが強く、メイン音骸はフェイタルエラーが安定。COST4 HP回復効果アップ、COST3 共鳴効率×2、COST1 HP%×2が安定で、サブは共鳴効率・HP%・クリティカルダメージ・共鳴解放ダメージアップが強い。
・スキルはLv1でもバフ性能はフルスペック。回復性能を上げたいなら共鳴スキル、共鳴解放を上げる。慧眼によるダメージ貢献を強化する場合は変奏スキルを上げる。
……という感じです。
ヴェリーナと比べると移動・探索性能、クリティカル系バフの点で優れており、限定星5としても優秀なキャラです。クリティカル系バフはメイン火力が防御依存になっている桃祈のようなキャラに対しても有効なので、今後も腐る可能性が低いバフといえます。
まぁ、「会心は出ないが攻撃力依存の状態異常をダメージ源とするキャラ」みたいなのが出るなら、ヴェリーナの方が相性がいいということはありえますけどね。
総合的に優秀なキャラではありますが、ヴェリーナと比べて圧倒的に強いというわけではないので、回復兼バフ要員が1人欲しいというだけであればヴェリーナで事足りる部分もあります。
ただ、いると嬉しいのは間違いないですし、逆境深塔など高難度戦闘をヒーラーありでやりたい方であれば確保優先度の高いキャラかと思います。
なので、性能的に確保が望ましいキャラですし、性能抜きでも色々と魅力的なキャラなので、ぜひ確保してみてください。
凸効果も強いですが、本人無凸かつ無凸星4武器でも十分な働きをする経済的なキャラでもあります。2.1で復刻しませんでしたが、流れ的には2.2あたりで復刻する可能性が高いと目されていますから、まだ持っていない方はぜひ引いてみてください。
それでは、また。
※1……慧眼は変奏スキルですが、慧眼によるダメージは共鳴解放ダメージとみなされます。
※本記事の画像はKUROGAMESのゲーム「鳴潮」からの引用です。
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