第20回ハースストーン創作カード大会投稿記

 第20回ハースストーン創作カード大会に参加させていただきました。
 テーマは「粉砕」で、「(当時)名前だけ分かっている謎のキーワード『粉砕』の効果を考えて、オリジナルのカードを作ってみよう!」という感じでした。
 とても面白いながら難しいテーマであり、悩みながら5枚ひねり出して投稿しました。色々考えるのが楽しかったので、本記事に思い出として記録しておきたいと思います。


上級異端審問官


粉砕:デッキのカードを除去する。(指定がない場合、「自分の」デッキの「上から順に」除去する)

 キーワードは、2種類に大別できるように思います。
 「新しい概念を示すためのキーワード」「既成概念を端的に表現するためのキーワード」です。
 前者は「発見」「海底探査」「宇宙船」など、後者は「招集」「躱し身」「一時的」などが該当するでしょうか。
 新要素とともに現れたキーワードと、既存の概念をパッケージングしたキーワード、と言い換えてもいいと思います。まぁ、後者はn=1まで数えるとけっこう当たり判定が広くなるので、境界線は微妙ではありますけどね。


 では、「粉砕」はどちらなのか?
 当然、分かりません。当時未発表のキーワードですからね。
 ただ、どちらの可能性もあると思ったので、まずは既成概念を示すキーワードの線で考え出しました。
 そして1つ考えたのが「デッキからのカードの除去」です。フェル・リーヴァーとかでお馴染みのやつですね。
 デッキ破壊が主力のミルローグというデッキがありましたが、millは「粉砕する」という意味でもあります。新キーワードの「粉砕」は英語だとshatterなのですが、近しい部分はあるでしょうし、デッキのカード破壊というのはありえる線だと思いました。


 そして、この粉砕(仮)を使ったカードですが……
 けっこう悩みました。「強い代わりに自分のデッキを削る」というと、フェル・リーヴァーもそうですが号泣のバンシー蛮行の番人などが既にいますし(3枚とも動詞が違うのがちょっと面白い)、相手のデッキを削るにしても運命の編曲者リンチケッタスがいますからね。
 色々と考えた結果、チケッタスのように基本的に自分のデッキのカードを破壊するが、条件付きで相手のデッキのカードを破壊する。はらぺこハムのようにミニオンを狙い撃ちで」というカードにすることを思い立ちました。
 そうしてできたのが、上級異端審問官です。


 わたしはバイルフィンの異端審問官というカードが大好きでした。
 見た目のかわいさ、レジェンドでもない1マナマーロックが1/1/3という優秀なスタッツに加えてついでのようにヒーローパワーを書き換えてしまう大胆さ、そしてそんなヒロパ上書きに説得力を与える「異端審問官」という設定……よくできたカードだなぁ、と感服していました。
 バイルフィンの異端審問官はヒーローパワーから人間を締め出してマーロックだけにしてしまいますが、上級異端審問官はデッキからマーロック以外の種族を締め出してしまいます。しかし、自分のデッキに対象がいない場合、その魔の手は相手のデッキへと及びます。成長はしませんが、レジェンドでないはらぺこハムみたいな感じですね。


 要は「雄叫び: 自分のデッキのマーロック以外のミニオンを1体破壊する。破壊できなかったなら、相手のデッキを対象としてこれをもう一度行う」という感じです。
 長いテキストですが、「自分のデッキのミニオンを破壊する」を「粉砕する」に換言できれば、割とすっきりした感じになります。テキストを圧縮するキーワードの役目も果たせて、いい感じだと思いました。
 スタッツはちょっと迷いましたが、デメリット能力でありえるとはいえ基本的にマーロックデッキでしか使わないので、3/4/4のような大きめスタッツは微妙かなと思いました。マーロックは全体的に小粒ですしね。3/3/4もマーロックとしては大きめですが、血臭のバイルフィンなども過去にいましたし、ありだと思いました。


 クラスはバイルフィンの異端審問官をリスペクトしてパラディンにしつつ、はらぺこハムを考えてウォリアー……にはしませんでした。ウォリアーのカードにマーロックは1枚も存在しないからです。
 デッキ破壊要素はウォーロックっぽいですし、ウォーロックは過去にマーロックシナジーを使っていましたから、ウォーロックのカードにしても違和感は無いと思いました。
 むしろデッキ破壊があまりパラディンっぽくない気もしますが、中立を抜いて構築すると強くなるピュアパラディンがいたことを思えば、マーロック以外を抜いて構築すると強くなるピュア種族パラディンがいてもいいのではないかと考えて、パラディンも入れました。
 中立もありだった気がしますが、成長したバイルフィンの異端審問官みたいな背景設定を考えると、パラディンは絶対入れたかったんですよね。


 ちなみにこのテキスト、自分も相手もマーロックデッキだった場合、無限ループしてしまうようにも読めます。
 ……が、まぁ「繰り返しは1回だけ」という内部処理になっていれば問題ないですし、仮にテキスト通りにループしてしまうとしても、ハースストーンのループ処理は基本的に30回で止まるので、やはり問題ないように思いました。




合同火葬の火夫


粉砕:この対戦から除去する。

 既成概念系キーワードその2です。
 終身刑ローンレンジャー・レノと同じ、対戦からの除去です。破壊の上位版みたいな感じで、断末魔を発動させませんし、後から復活させることもできません。おそらく「消す」も同様の仕様ではないかと思います。
 わたしが「粉砕」というキーワードを聞いた時、最初に浮かんだイメージは「カードが粉々に壊されて、もう元に戻せない」でした。元に戻せない、復活させられない、すなわち「対戦から除去する」というのは、可能性として「ある」と考えました。


 では、対戦からの除去を有したカードはどんなものがいいでしょうか。クラスとか。
 上記の例を見ても分かる通り、現状「対戦から除去する」が得意なのはおそらくメイジです。たしか破壊者サルゲラスの能力「虚無送り!」も実質的に同じ効果だったような気もしますが、まぁ基本的にはメイジのカードでいいような気がしました。
 メイジとウォーロックのデュアルクラスでもよかったんですが、上級異端審問官でウォーロックを使ったので、変えたい気持ちもありました。


 それはそれとして、メイジって基本的に確定除去が苦手なんですよね。
 凍結しているミニオンを破壊するとか、秘策で攻撃してきたミニオンを破壊するとか、変身させるとか、代わりに同コスト2体召喚とかはあるんですが、素直な確定除去はほぼありません。終身刑アメージング・レノは「対戦から除去」であるがゆえに許された、数少ない例外です。メテオはダメージが高すぎてほぼ確定除去だろという話もありますが)
 もっとも「対戦から除去」は基本的に「破壊」の上位版なので、ポンポン渡すのもあまりよくないのでは?とも思いました。
 そうして悩んだ末に出した結論が「破壊を対戦からの除去に置換する」という処理でした。


 かくして、合同火葬の火夫が完成しました。
 1/1/3呪文ダメージ+1は、共同実験者と同じです。「破壊を対戦からの除去に置換する」というのは、相手が断末魔や復活を活用しないデッキの場合は意味のない能力ですから、除去内蔵ならともかくコンボ前提だとあまり強くないのでは?と思い、軽めの査定で考えました。味方にも適用されますしね。
 共同実験者は2020年のカードですから、6年経った今、あまり強くない能力を1つくらい付け足してしまっても構わないだろう、と思いました。呪文ダメージ+1があれば、手持ちのダメージ呪文と組み合わせることで敵のミニオンを破壊しやすくなりますし、ちょうどいいように思いました。
 除去内蔵ではないので、コストが高すぎると採用に値しなくなると思ったのも、1/1/3にした理由です。2/2/3とどっちにするか迷いましたけどね。


 「合同火葬の火夫」という名前は、後から考えました。
 破壊されるミニオンを対戦からの除去に置き換える効果というのは、フレーバー的には「異世界に飛ばす」とかがそれっぽいように感じました。終身刑もある意味では「もう出てこられない場所へと飛ばしてしまう」ということになりますし。
 なので、「異世界のポータルを開く存在」みたいな感じでもいいかもと思いましたが、「もう復活できない」という意味では「魂を昇天させる」とか「肉体を粉々にする」とかもよさそうに感じました。
 「粉砕」というキーワード的には「肉体を粉々」かもしれませんが、復活できないという意味では「日本は火葬が基本なので、創作において墓からゾンビが出てくる描写が少ない」という話があったのを思い出し、「火葬するミニオン」という発想になりました。


 そんなわけで、「合同火葬の火夫」というカード名になりました。
 合同火葬というのは、複数の遺体を一緒に火葬することです。主にペット葬などで行われることがあるのですが、「敵も味方も火葬する」というのはある意味「合同火葬」ですから、設定に合った名前だと思いました。
 なお、「火葬という表現はハースストーンで許されるか?」と3フレームほど考えましたが、そのものずばりのカードがあったことを思い出し、何も問題はないなと考え至りました。


 メイジだけのカードでもよかったんですが、メイジだけだと「火」はあっても「葬」のイメージが個人的に薄かったので、宗教っぽさを重視してプリーストにしました。
 聖職者なら「もう蘇らないよう、魂を安らかに眠らせる」という考え方でも違和感がなさそう?ですしね。エレメンタルも全クラスで3番目に多いですし、沈黙デッキバウンスコントロール奪取など、もともと断末魔ケアや破壊によらない除去は得意な方ですから。
 あとは「火夫」なので「火炎呪文ダメージ+1」でもいいかな?と思いましたが、〇〇呪文ダメージがあまりメジャーではないこと、単純にカードパワーが落ちること、プリーストの火炎呪文が少なく恩恵が小さいこと等から、呪文ダメージ+1にしておきました。
 最近はプリーストの火炎呪文も少し出てるんですが、以前はドラゴンファイア・ポーションくらいしかなかったと思います(そもそも呪文系統自体が最初はありませんでしたが)。ちなみに聖なる炎は神聖呪文です。


 この「合同火葬の火夫」、割と気に入ってます。
 相手の断末魔を対策したり、自分のデメリット断末魔を踏み倒したり、強い復活デッキが環境にいる時に対策で使えたりと、色々できそうですしね。
 ただ、「粉砕」というキーワードと「火葬」が微妙に噛み合わない印象は否めないところでもあります。「炭化」とかの方がそれっぽいような気もしますね。




二十六式爆装人工精霊


粉砕:呪文としても使用できる。

 上の2つとはうって変わって、新概念系キーワードです。
 呪文としても使えるミニオンというのは、ありそうで意外とないカードでした。まぁ、片方がミニオン召喚になっている選択呪文が実質的にそうだと言えなくもないんですが、似て非なるものだと思いますので、新キーワードの効果として「あり」だと思いました。


 概念が新しいので、逆に効果はシンプルめでいこうと思い、作ったのが「二十六式爆装人工精霊」です。
 シャーマンミニオンであり、ミニオンとして出せば4/6/3急襲、呪文として使えば4マナ3点AoEです。
 前者はおおむねブラス・エレメンタルより弱く、後者は1マナ後払いのできないライトニングストームです。オーバーロードがついていないのはメリットでもありますが、総合的には1ターン早く使えるライトニングストームに軍配が上がるようにも思え、少なくともライトニングストームの上位版ということはないと考えました。
 多くの選択カードと同様、単体で見ればどちらも少し弱めだが、選べる点が大きな強みという感じですね。


 エレメンタルにしたのは、呪文と関わりが深そう……というのもありますが、キーワードの影響もあります。
 「カードを粉砕したら呪文になる」って、冷静に考えたら「?」ですよね。そこがややこじつけめいている気がしたので、納得感を出すために「粉砕したら呪文的な効果が出そうなミニオン」を考える必要があると思い、「爆薬を埋め込まれた炎のエレメンタル」というキャラクターにしました。
 普通に召喚するとエレメンタルとして戦いますが、胸部に埋め込まれた爆薬のコアを粉砕することで、爆発して全体攻撃をする……という感じです。なんだか悲しい生き物なので、元々そうだったのではなく、そのように作られた人工の存在ということにしました。「爆装人工精霊」という名前はそこに由来しています。
 演出的には、カードをデッキ上にドラッグすることで「カーン!」と鍛造のようにハンマーで叩かれ、カードが粉砕されて効果発動!……という仕様でした。わたしの脳内ハースストーンでは。


 ちなみに「二十六式」は「ニトロしき」と読み、爆薬に使われる「ニトロ化合物」とかけた言葉遊びです。
 マインクラフトでもお馴染みのTNTはトリニトロトルエンの略であり、あれもニトロ化合物ですね。いちおうそれ以外にも「二十六式」にした理由は1つ……厳密には2つありますが、メインは「ニトロ」の言葉遊びです。
 ……ただ、滑ってたら恥ずかしいので、投稿の時は書きませんでした。優秀賞をいただけたということは、少なくとも滑り散らかしていたわけではないだろうという予断から、こっそり書いてみました。


 なお、おそらくこの「粉砕すると呪文として使える」という性質、「呪文にして呪文にあらず」みたいな感じなので、割と面白い処理になりそうな気がしています。
 あくまで粉砕しているだけなので、ロウゼブでコストを上げられたり呪文相殺で打ち消されたりすることはないでしょうし、ミニオンとして使用したわけではないので異議あり!でも止まらないでしょう。しかし発動した効果は呪文扱いなので呪文ダメージは適用される……と思うと、なかなか面白くないですか?
 ……いや、適用されないかも……? どうでしょうね。わたしの脳内ハースストーンでは適用されているんですが……たとえば寓話の魔女ハガサのスライムが唱える呪文は、呪文ダメージが適用されるんでしたっけ?


 このカード、ありがたいことに第20回ハースストーン創作カード大会の優秀賞をいただきました。
 「ちょっとシンプルすぎて華がないかな?」とも思っていたのですが、杞憂だったみたいです。受賞できてとっても嬉しいです。
 創作カードに限りませんが、自己評価と他者の評価って乖離しがちですよね。たとえば、わたしが第7回ハースストーン創作カード大会で優秀賞をいただいた「親切な銀行員」も、自分では「うーん地味で面白みに欠けるかも?」とか思ってたんですが、意外と好評で安心しました。
 一方で気合を入れて作った1枚が客観的に見ると独りよがりだったりして、難しいですよね。自分の創作カードだと、たとえば……
 ……いえ、やっぱりやめておきます。恥ずかしいので……




注文の多い古民家


粉砕:手札を1枚選んで除去し、発動できる。
粉砕(X):手札のXを1枚選んで除去し、発動できる。


 新概念系キーワードその2です。手札を消費して発動する能力です。
 上級異端審問官では粉砕を「デッキのカードを除去する」としましたが、これと似た路線ですね。
 ハースストーンでは手札破棄系といえば「ランダム」「コストが一番低い/高い手札」「3枚から1枚選ぶ」等ですが、任意に選択可能であれば真新しさもあるかと思いました。まぁ、ハースストーンっぽくないとも言えますが……
 後方視的には戦場破壊係など、手札を選んで対象に取れる新カードも発表されたんですが、作成段階では分かりませんでしたからね。


 そんな流れで作ったのが「注文の多い古民家」です。
 「ミニオンに変身する場所」というのは、要はサンクアゼルの逆です。MTG(Magic: the Gathering)にミシュラランドの一種で「起動したターンの間だけクリーチャーに変身できる土地」があるんですが、除去しにくくて強いんですよね。これをハースストーンに落とし込めないかと思っていました。
 そんなミシュラランドの中でも個人的に一番好きなのが「眠らずの小屋」でした。「眠らずの露営」や「不穏な大草原」は「生き物になる土地」というイメージがいまひとつ湧きにくかったんですが、「眠らずの小屋」は建物でありながら人を襲う化け物ですから、土地かつ生き物というのが分かりやすくて好きでした。


 そういうわけで、「注文の多い古民家」は眠らずの小屋へのオマージュが詰まっています。
 ミシュラランドの性質である「起動したターンだけミニオン化」を採用しつつ、粉砕要素を混ぜて「手札のミニオンを食べてパワーアップ」にしました。
 初期案では「人食いホラーハウス」というカード名で、分かりやすくて嫌いではなかったんですが、最終的には人を食べるための家という繋がりから、宮沢賢治の「注文の多い料理店」から名前をお借りして「注文の多い古民家」にしました。


 ちなみにこの手の「本の名前が元ネタ」系の自作カードで一番気に入っている名前は、第6回大会で投稿した「十一の顔を持つ英雄」です。
 1949年にアメリカの神話学者によって書かれた本「千の顔を持つ英雄」が元ネタですが、ハースストーンにおける11もまた英雄(ヒーロー)の数であり、「十一のヒーローの顔を持つ英雄とは何なのか?」といえば、もちろんハースストーンプレイヤーのことですね。


 なお、主催のえくすぴあ様には、眠らずの小屋が元ネタということがあっさりバレました。
 「分かる人には分かっちゃうかも?」とは思っていましたが、宮沢賢治ネタがミスリードというかカモフラージュ的に作用しないかな?と考えていたので、「すごい、分かっちゃうんだ」という感じでした。
 まぁ、粉砕を除いた能力はおおむねミシュラランドですし、イラストで家のドア部分に歯がついてるのも同じなので、いま見てみると「だいたい眠らずの小屋だな」という気もしています。カモフラージュしていると思っていたのはわたしだけなのかもしれません。




空中分解


粉砕:対象を破壊し、その体力または耐久度に等しいダメージを、隣接するミニオン全てに与える。

 新概念系キーワードその3です。


 自白しますが、このカードは完全にイメージ先行です。
 「空中分解」というカード名と手動操縦のシュレッダーが空中分解している」という絵面を思いつき、それが魅力的に思えたので、効果を後付けで考えました。
 ハースストーンではミニオンが召喚される時に「パタッ」と空中から落ちてくるような表現になるので、空中から落ちてきて盤面に着地するまでの間に分解させる……といったイメージならそれっぽいかな?という感じでしたね。相手の召喚に対応して動くことになるので、秘策カードになるのは必然でした。


 とはいえ、本当に着地前に処理するとなるとゲーム的には異議あり!のような打ち消しになりそうなんですが、「粉砕」という言葉と絡めていい塩梅にデザインする案が思いつかなかったので、素直に破壊にすることにしました。
 なので、破壊しつつそれによって生じた破片が周囲にダメージを与える……という、「余波を伴う破壊」にしてみました。デスロールなど「攻撃力に等しいダメージ」系は多いですが、体力に等しいのは稀ですね。リフトクリーヴァーあたりでしょうか。
 いちおう、体のサイズが大きいほど破片も大きい、という解釈です。(体力≒体のサイズ、というわけではないですが、攻撃力よりは体力の方がそれらしいかな?と考えました)


 かくして「空中分解」が完成しました。
 相手の召喚に対応して確定除去しながら余波まで与えるとなると、異議あり!爆発のルーンよりもだいぶ強くなってしまいそうかな?と思い、何らかの制限を設けることにしました。
 まぁ、異議あり!は雄叫びや断末魔も発動しませんし、爆発のルーンは顔にダメージを通せるので、いずれも別に空中分解の下位互換というわけでもなく、強めのカードという前提であれば「なくはないか?」とも思いましたけどね。
 そういうわけで、一応制限として「コスト4以上限定」を付けた……のですが、これは逆に言えば0~3マナの小型ミニオン召喚でケアされず、強いミニオンに当てやすいというメリットでもありますから、制限と言えるかは微妙なところです。


 ただそれでもコスト4以上にした理由はもう1つあり、それは手動操縦のシュレッダーが空中分解していることを強調したかったからです。コスト3以上でも手動操縦のシュレッダーは含みますが、ちょうど4の方が分かりやすいですしね。
 あと「必ずマナの面で得をする」、つまり「3マナで4マナ以上のミニオンを破壊できることが確約されている」というのは、デザイン的にもまとまりがいいかなとは思いました。
 ちなみに手動操縦のシュレッダーからは2マナミニオンが降りてくるため、実際のところ「手動操縦のシュレッダーを空中分解させるのはあまりおいしくない」というアイロニックな部分もあります。




さいごに

 以上が、第20回大会で投稿した5作品になります。
 あとは粉砕といえば粉砕されしクトゥーンということで、いくつかの部品に分かれたのを組み立てる……みたいなのもありかな、と思っていましたが、うまくまとまらなくて没にしました。他の投稿者の方の作品でいい感じにまとめているものがあったので、「お見事です。」と思っていました。
 なお、本家ハースストーンの粉砕は手札の両端に2分割され、手札の中で隣接すると合体するキーワードということで、予想外すぎてお手上げでした。ちょっと星の破壊者ゾートスっぽいでしょうか? 本家の発想は躍動感が違いますね。


 本記事を読んで「創作カードって面白そう!」と思った方や「俺と戦う準備はできていないな!」と思った方は、ぜひ創作カードを作ってみてください。
 HearthCardsで作れます。わたしと一緒にベン・ブロードやディーン・アヤラのまねっこをしましょう。
 なお、ハースストーン創作カード大会はDiscordチャンネル「えくすすとーん」で開催されています。大会主催のえくすぴあ様には改めて感謝申し上げます。いつも素敵な大会をありがとうございます。


 それでは、また。