ポケポケのリリースから早くも1ヵ月が経ちました。
わたしはフリーザーexもスターミーexも2枚ずつ引いたにも関わらずカスミがずっと引けず困っていましたが、ゲットチャレンジで2枚集めることができたため、水デッキを使ってみたいと思っています。
まぁ、環境トップのピカチュウexデッキに弱点を突かれるのが痛いので、次の拡張パックが出て環境が変わってからでもいいかな、とも思っていますけれどもね。鋼が強くなれば水の出番も増えるかも、とか思っていたりします。
鋼といえば、鋼デッキを使っている方はおられるでしょうか。
おそらく、ほとんどいないかと思います。なぜなら、現状鋼ポケモンは弱いからです。
本記事では「鋼ポケモンはなぜ弱いのか?」「今後強くなる可能性はあるか?」等について考えてみたいと思います。よろしくお願いします。
鋼タイプはどう弱いのか
「そもそも鋼タイプは本当に弱いのか?ただの主観では?」と思う方もおられるかもしれません。
なのでお示しすると、2024年11月24日に「Ursiiday’s Pocket Weekly #4」という賞金400ドル、参加者1691人の大会がありましたが、ざっと見たところトップ500に鋼デッキは0人でした。まぁ、弱いデッキと考えて差し支えないデータかと思います。
そもそも「最強の遺伝子」に鋼ポケモンは5匹しかいません。ちなみに炎ポケモンは20匹います。
5匹だけの鋼ポケモンのうち、進化系は3系統で、1進化・1進化・たねになります。
キリキザンはHP90・鋼鋼の2エネで70ダメージ、にげる1のポケモンです。この性能はゴルダックのタイプ違いですから、キリキザンの強さはゴルダックと同程度といえますね。
また、メルメタルはHP130、特性で自分が受けるダメージ-20、鋼鋼鋼無120ダメージ、にげる3です。
こちらは比較的可能性のあるポケモンで、非exの1進化で実質HP150以上の高耐久、4エネ120ダメージで火力も悪くありません。上の1691人の大会でも、鋼タイプの中で唯一メルメタルデッキは採用があります。一番成績のいい方で554位なので、強いデッキかといえば微妙だと思いますが、現状の鋼デッキで一番強いのはメルメタルデッキでしょうね。
最後にクチートです。
HP70の1エネ20ダメージ+50%で相手のエネルギートラッシュ、にげる1です。
エネルギー破壊によって相手の展開を遅延させられるのは悪くなく、序盤の時間稼ぎ要員としてはありだと思います。ただ、鋼エネルギーが必要なので、遅延要員にするにしても鋼デッキ(または無色デッキ)で採用する必要があります。
デッキの軸になる強い鋼ポケモンがいないと活躍の場は少ないでしょう。ちなみに上記の554位のメルメタルデッキの方はクチートも採用していました。
お気づきかと思いますが、鋼には現状exポケモンが1匹もいません。
「最強の遺伝子」時点での全てのタイプで、exポケモンがいないのは鋼と悪とドラゴンの3タイプです。
exポケモンだから強いということはないのですが、デッキの軸になりうるパワーがあるという意味ではexポケモンにその傾向があるのも事実ですから、ex不在もまた鋼のパワー不足に影響していると思います。
鋼タイプが弱い理由
「最強の遺伝子」の次のパックで活躍させようとしているのだと思います。
現状、第2弾の拡張名はおろか、カードも未公開です。
ただ、「最強の遺伝子」がフィーチャーしているのが初代ポケモン、つまり赤緑のポケモンであることは明らかです。
「最強の遺伝子で」登場するexポケモンは全員赤緑に登場しているポケモンですし、サポートカードに描かれているのもポケモン赤緑の博士とジムリーダーです。「最強の遺伝子」とは初代ポケモンのパックである、と考えて差し支えないでしょう。
では、2つ目のパックは何になるか?といえば、ポケモン金銀をモチーフにしたパックになる、というのは自然な推測だと思います。
そして、これはポケモンカードの歴史であり、またポケモンの歴史でもあるのですが、初代ポケモンに鋼タイプと悪タイプは存在しませんでした。
鋼タイプと悪タイプは金銀で導入された新タイプです。ポケモンカードにおいても、金銀をモチーフにしたNEOシリーズが登場するまで、鋼ポケモンと悪ポケモンはいませんでした。
であるならば、初代ポケモンをモチーフにした「最強の遺伝子」で鋼と悪が冷や飯食いなのも納得といえるでしょう。本来存在しないわけですから。ポケポケはポケカの歴史を踏襲しているのですよね。
ここで「えっ、ポケポケの悪タイプは既に強くない?」と思われた方もおられるでしょう。
それは正しいです。マタドガスもアーボックも強いポケモンだと思います。
ただ、そこには理由が1つあります。「最強の遺伝子」に登場している悪ポケモンは、全員ゲームでは毒タイプなのですよね。ゲームの毒タイプはポケカでは悪タイプに含まれるので、その反映といえます。
ゲームにおける悪ポケモンは、ポケポケでは悪タイプとして登場すらしていないのです。現状、ポケポケに出ているポケモンでゲームで悪タイプを持つのはキリキザンだけなのですが、ポケポケでは鋼タイプとしての登場なので悪の要素はありません。
なので、悪タイプに倣うのであれば、ゲームにおける鋼タイプはポケポケの「最強の遺伝子」には出さないという選択肢がありえたと思います。コイルはゲームでは鋼タイプも持っていますが、ポケポケでは雷タイプとして出す選択肢がありますしね。
ただ、理由は分かりませんが第1弾ではキリキザン、クチート、メルメタルの進化ラインが登場しました。「最強の遺伝子」が初代ポケモンのパックにも関わらず、初代ポケモンが1匹もいないラインナップです。
個人的な推測をいうと、第2弾でタイプが増えると混乱する方がいそうなので、まずは弱めでも第1弾で顔見せだけしておくという考えなのかな?と思いました。ゲームの鋼タイプとカードの鋼タイプは一対一対応なので、悪タイプのように他のタイプが紛れ込む余地がないのですよね。
今後の鋼タイプについて
前項でも書きましたが、第2弾が金銀をフィーチャーした拡張であるなら、鋼と悪はガッツリ出てくると思います。おそらくはexポケモンも登場するでしょう。
金銀の鋼タイプといえばハガネールとハッサムですので、どちらかはexで登場すると予想しています。金銀で一番目立っているのはミカンの切り札ハガネールですが、紙のポケカで何度もルール持ちで出ているのはハッサムの方ですから、本命ハッサム、対抗ハガネールといったところでしょうか。
個人的にはエアームドが大好きなんですが、金銀のゲームではあまり目立たないんですよね。ポケポケに出るなら、炎弱点ではない鋼ポケモンとして役割がありそうな気もしています。(ファイヤーサンダーフリーザーのように、飛行複合のポケモンは雷弱点になることがしばしばあるので)
なお、鋼タイプは原則炎弱点なので、鋼タイプが環境に席巻すると炎デッキが強くなります。
現環境では雷のピカチュウ、超のミュウツーが強いので、水タイプはあまり立ち位置がよくなかったりするんですよね。上の1691人大会で、水デッキ最大手のスターミーex+フリーザーexのデッキは使用率3.7%しかありません。ちなみにミュウツーex+サーナイトは使用率32%です。
しかし、鋼が強いと鋼を倒せる炎が台頭し、炎に強い水の出番が増えるという可能性もあると思います。実際どうなるかは第2弾が出ないことには分かりませんけどね。
悪タイプについても付言すると、「ゲームで悪タイプ、カードでも悪タイプ」のポケモンも金銀フィーチャー拡張があるなら当然出てくるかと思います。
紙のポケカでは、ゲームで悪タイプを持っている悪ポケモンのカードは草弱点という法則(虫弱点の反映と思われます)がありますので、草タイプの立ち位置が少しよくなる可能性はありますね。現状草タイプの活躍も控えめに見えるので、いいことかもしれません。
まとめ
・ポケポケリリースから1ヵ月の現時点で鋼タイプが弱いのは、最初のパック「最強の遺伝子」が赤緑世代の初代ポケモンをテーマにしたパックであり、exポケモンもすべて初代ポケモンである都合上、ゲームにおける鋼タイプのポケモンがフィーチャーされていないためと思われる。
・なぜなら、初代ポケモンに鋼タイプと悪タイプは存在しなかったため。なので、ゲームの悪ポケモンも実は少ないのだけど、ゲームの毒タイプがカードでは悪タイプに含まれるため、ポケポケの悪タイプは既にたくさんいる。ただ、鋼タイプ同様、exポケモンはまだいない。
・第2弾の拡張はまだ詳細不明だが、「最強の遺伝子」が初代フィーチャーであることを考えると、第2弾が金銀世代フィーチャーである可能性があり、その場合は鋼タイプと悪タイプが多めに出てくる可能性はあると思う。鋼タイプについてはハッサムやハガネールが金銀の主要な鋼ポケモンなので、この辺がexとして出るかもと予想している。
……という感じです。
まぁ、完全にわたしの想像なのですが、そんな荒唐無稽な妄想というわけでもないんじゃないかな、と思っています。
わたしは鋼タイプ大好きなので、第2弾があるならぜひバキバキにフィーチャーしてほしいです。特にエアームドは大好きなんですが、紙のポケカだとあまり活躍していないイメージなので、ポケポケではある程度強いといいなぁ……と思いつつ、実際はクチートポジション、いいとこルージュラポジションのような気がしています。
紙のポケカもそうですが、「無進化の優秀なポケモン」の枠って伝説・幻ポケモンががっつり押さえているので、一般無進化ポケモンの枠はけっこう限られるのですよね。わたしはエアームドとかアブソルとか無進化で好きなポケモンがけっこういるので、活躍に期待しています。アブソル(あくのはき)は紙で強かったので嬉しかったです。支援要員ではありましたけども。
それでは、また。
コメント