標記の通りです。
Pokemon Trading Card Game Liveです。
PTCGO(Pokemon Trading Card Game Online)の後釜ですね。あちらもちょっとだけやってました。
最近は友達とリアルポケカをしているのでPTCGLをやる理由があまりない……というわけでもなく。リアルポケカやってる人ほどPTCGLやりますよね。練習になりますし。
まぁ、今のPTCGLはまだG環境なので、練習になっているかは微妙なところですが。きょうびゲームは世界同時発売がデフォルトですが、ポケカはだいたい日本が先なんですよね。地の利を得ています。
今ほどダウンロード販売が盛んでなかった頃は、日本のゲームなのに海外が先行発売とかいう意味の分からないシチュエーションもあったりしましたね。日本でクリスマス商戦に、欧米でブラックフライデーに合わせると欧米先行になるんですよね。日本人が日本のゲームを海外より待たされるなんて、そんなひどい話があるでしょうか。
ただ、日本で発売されたゲームが海外で後ほどローカライズされた際は、日本版にあったバグが直ってたりして、それもまた悲しかったり……。まぁいずれにしても、今はもうワールドワイドのゲームは全世界同時発売が増えてますし、いい時代になりました。
閑話休題。
そんなわけで、PTCGLを始めたわけです。
いえ、厳密にはいま始めたわけではなく、元々PTCGOを一瞬やっていて、その後PTCGLも一瞬やっていて、そしてまたPTCGLに舞い戻ったわけです。さながらシャトルランですね。
ひとつ大きな理由があるとすれば、それは最近ハースストーンを遊んでいないからです。
以前は大好きで、環境が合わない時はちょこちょこ離れつつも合う時には戻ってきて遊ぶというのを繰り返していたんですが、最近はどうも全体的に合わないというか、not for meなゲームになりつつある感じがしていて、それであまり遊んでいないんですよね。そのうち個別記事を書きたいと思います。
PTCGLはオンラインで遊べるポケモンカードなのですが、いくつかの制約があります。
その最たるものが「日本からのアクセスが遮断されている」という地獄みたいな制約です。これは日本人だけが狙い撃ちのいやがらせというわけではなくて、アメリカかカナダからしかアクセスできないようになっています。
なので、日本人が日本で遊ぼうと思うと、ちょっと面倒なことをしないといけなくて、多くの人がここでリタイアします。いえ、本気でやろうと思えば導入は大して難しくないんですが、「別にそこまでして遊びたくない」という感じですね。みんな意外と本気でやりたいことって多くないので、アクセシビリティが重視されるわけです。
また、「日本語がない」というのも制約ですね。別にポケカの券面に書かれているくらいの英語は中学生でも読めると思いますが、おっくうですよね。テキストだけならまだしも、カードの検索とかはポケモンの英語名を知ってないといけないですから。
まぁGardevoirとかUrshifuとかよく見るのはすぐ覚えますし、名前の由来とセットで覚えると頭に入りやすいです。ドンカラス→Honchkrow(班長+カラス)とかノクタス→Cacturne(サボテン+夜想曲)みたいな、日本語とほぼ同じ発想のカードも多いですし、SuicuneとかJirachiみたいに伝説・幻系はだいたい日本語も英語もほぼ同名です。サンダーファイヤーフリーザーは違うんですけどね。
ポケモン以外もSuper RodとかLuxurious Capeとかもほとんどそのままな訳なので、これもやってみれば大した手間ではないんですが、多少面倒なのはそうですし、「面倒そう」なだけで敬遠する理由にはなってしまいます。ちなみにサポート等の人名系が一番面倒だと思います。
ハースストーンだって、何も難しい英語は書いてないですが、日本語化以降にだいぶ人が増えましたからね。読めるとしても、遊びやすくなっていない、日本語音声がなくて親しみが湧きにくいというのは、別にそこまで本気でやりたいわけじゃない人を確実に突き放します。
言語とは少し違いますが、わたしが原神をリリース初期に遊ばなかったのも、スパイウェア呼ばわりされていたのが一因です。別にスパイウェアとしての脅威を心から恐れていたとかではなく、「やってみようかな」程度の軽い気持ちだったからこそ、軽いネガティブな材料で立ち止まってしまったのです。そして、多くの人は多少のことでは揺るがない強い意志によってゲームを始めることは少なく、軽い気持ちで始めるのだと思います。
ただ、本気でポケモンカードを楽しみたい!という方にはPTCGL、おすすめです。
単純にDCG(デジタルカードゲーム)のTCGに対する優位性として、いつでもどこでも遊べます。通勤通学中に対戦もできます。まさか電車の中でカードを広げるわけにもいかないですからね。新幹線なら「あるいは」ですが……
あと、TCGを遊んだことのある人なら分かると思いますが、いちいちデッキを組みなおさなくていいのが大きいです。
たとえば一昔前のポケカでは「バトルVIPパス」というカードがとっても強く、色んなデッキに3~4枚積まれていました。ただ、強いがゆえに値段も少し高く、1枚1000円前後していた時もありました。
デッキを3つ組みたくて、それぞれバトルVIPパスが4枚、4枚、3枚と必要な場合、手段は主に2つあります。11000円出してバトルVIPパスを11枚買うか、あるいは4000円でバトルVIPパスを4枚買ってデッキを変更する時に逐一バトルVIPパスを入れ替えるか、です。
前者は足が出ますし、後者は面倒です。しかし、DCGならバトルVIPパスが4枚あればそれだけでバトルVIPパス3~4枚のデッキをいくらでも組めて、しかも入れ替える手間もありません。ストレスフリーです。
まぁ、対面でカードもといスリーブの手触りを感じながら手動でシャッフルして……というのが楽しいのは分かります。カードをパチパチ鳴らしながら紙をしばくのは心地いいです。カードが性能だけでなくフレーバーも重要なのと同じように、カードショップがあって、紙のカードがあって、人がいて、それもTCGの醍醐味なんだ、というのは個人的に共感できるかはさておき、芯を食った意見だと思います。オンライン講義と対面講義もやっぱり違いますしね。
一方で、競技としてのカードゲームを考えるにあたっては、DCGに一日の長があると思っています。TCGのイカサマやプレイミス、ジャッジキルなどは枚挙にいとまがありませんが、DCGであればバグがない限り必ずルール通りに処理してくれますし、積み込みなどのイカサマもできず、制限時間の管理も容易です。
よくポケカは「今の試合時間切れだったけど、明らかに使ってる時間が不均等で不公平。持ち時間制にして」「いや持ち時間制だと相手の番に選ばされる時間を処理できないから」「チェスクロックを導入したらいいんじゃない?」とか言われて、制限時間に関する議論が不定期に紛糾しますが、DCGなら全自動チェスクロックがあるみたいなものなので、制限時間の管理は容易になるはずです。
更に言うとシャッフルに時間を取られなくなるので同じ25分でも密度は増しますし、山札を見た時に引き算でサイドを計算するのも山札の自動ソート機能があればより早く済むでしょう。ポケカはデッキによっては1ターンに何度もシャッフルをするので、もはやシャッフルだけでけっこうな時間を取られます。
また、「(イカサマの横行によって)大会が手品の発表会みたいになっている」と言っていたポケカの上位プレイヤーがおられたかと思いますが、DCGならこのデメリットは防げます。防げますが、紙をしばく感覚がいいという気持ちは非常によく分かるので、「カードゲームは全部DCGに移行した方がいい」とは口が裂けても言えません。言えませんが、競技としてDCGに一日の長がある、言い換えればTCGは競技としてDCGに劣っていると思います。「バレないイカサマはテクニック」とはあまり思わない性質なので……
ちなみに、DCGも運営と結託することでイカサマができますが、運営と結託してイカサマができない競技ってあんまり無いですから、さほど意味のない想定だと思います。
また、DCGゆえの優位性以外にもいいところはあって、PTCGLは最初からそこそこ戦えるデッキが配布されます。
紙のポケカは1800円払って店舗大会で1勝できればいい方のスターターセットテラスタルが買えますが、PTCGLではロストギラティナやルギアVSTARのデッキが普通に配布されているので、無課金でこの辺を使い放題です。もちろん大会優勝デッキのコピーとかではなく構築はゆるめですが、課金しなくてもある程度ゲーム内通貨が手に入ってカードを作れるため、多種多様なデッキを使いたいというわけでなければ無課金で楽しく遊べると思います。
PTCGOの時はカードを集めるのにトレード機能を使う必要があり、これは上手に使えば無課金でデッキを作りまくれる魔法のような機能だったのですが、ちょっと面倒なのが玉に瑕でした。カードパックが通貨になるとか、新拡張の前に目減りしにくい資産としてURエネルギーを抱えるとか、色々面白いところはあったんですが、ポケモンカードのルール以外にトレード市場のルールというか定石を覚える必要がありました。まぁそれはそれでもう1つゲームがあるみたいでお得といえるかもしれません。王道ハースストーンに対するバトルグラウンドみたいなものですね(?)。
PTCGLはゲーム内通貨でカードを作成できますし、その価格はほぼレアリティのみによって規定されますから、人気カードが特別高額ということもありません。市場は消えましたが、トレード市場という謎のサブゲームへの強制参加はしなくてよくなりました。うまく使えば無課金でデッキを作りまくれるという点で魅力的な裏道でしたが、わたしは今の仕様でいいと思います。ある意味不健全ではありましたし、このサブゲーム活用してはいたもののそんなに好きではなかったので……
あと、いわゆるバトルパス(数週間単位で移り変わる、クエストによる報酬レーン)があるんですが、ここでもサーナイトデッキ60枚セットが1個まるまるドン!と配布されたりしますので、配布だけでもけっこう楽しめると思います。
そもそもPTCGLはTCGとしてのポケカから完全に独立したものではなく、海外でポケカのパックを買うとついてくるコードを入力するとゲーム内でも同じパックがもらえるというものですから、あまり単独での収益にこだわる必要はないのかもしれません……というか、公式の課金要素はほぼ存在せず、このコードをゲーム外で売買するのが実質的な課金要素になっているというだけです。
日本ではそこかしこにカードショップがありますが、アメリカやカナダではそうでもないでしょうから、身近にカードショップのない人がたくさんの対戦相手を得るためのものなのかもしれませんね。
ちなみに、個人的な不満点もあって、それはスケルチ機能がないことです。
つまり、相手のエモート(感情表現)を非表示にする機能がないということです。
ハースストーンではスケルチ機能がありましたが、手動でスケルチする必要がありました。そのため、自動でスケルチする機能を実装してほしいという「オートスケルチ機能」への要望がありましたが、ハースストーンの開発理念ゆえに却下されました。
しかし、PTCGLはオートスケルチどころか、そもそもスケルチがありません。エモートし放題ですし、それを拒否できません。カビゴンLOがロックを決めながらサムズアップを連発してきても消せないのです。ちょっとストレスですね。
PTCGLは細かいところで色々と不便です。たとえば「降参なしに2戦終える」というクエスト、なぜか相手の降参で終わった試合もカウントしてくれません。ハースストーンだと「ウォーロックで2勝する」みたいなクエストは自分の早期降参では進行しない(真面目に試合しろ、となる)のですが、相手の早期降参では進行します。相手が真面目に試合しないのは自分の責任ではないからですね。一方、PTCGLは早期降参どころかリーサル盤面で相手が降参した時すらノーカウントになってしまいます。この辺の細かい仕様はちょっと甘い感じがしました。
あとは不満点と言うべきかは分かりませんが、当然ながら紙の手触りはないですから、ファローシャッフルする気持ちよさみたいなのはありません。あと、もしいつかサービス終了したとしたら、カード資産は消えてなくなります。電子データですしね。コレクションとして手元に残り、たまに一人回しして楽しむ、みたいなことはできません。
まぁ不満点もあるとはいえ、微々たるものです。
いつでもどこでも遊べるPTCGL、あなたも遊んでみませんか。
導入がちょっと面倒ですが、パソコンでもスマホでもタブレットでも遊べます。アメリカかカナダに転居するだけで、楽しく遊べるようになりますよ。転居しない方は「PTCGL 始め方」とかで検索してみてください。
ランクマッチでお待ちしています。それでは、また。
※本記事の画像はPokémon Trading Card Game Liveからの引用です。
コメント