ゼンレスゾーンゼロのイベントの1つに、コーヒー「ポーション」学-調律があります。
これは、その日のバッテリー120ぶんの使途について、HIA模擬実戦での助剤の報酬か、定期掃討でのドライバディスクの報酬を2倍にすることができるコーヒーを飲める、というものです。(コーヒーなのでバッテリー60も通常通りもらえます)
普段のコーヒーはバッテリー20ぶんだけ報酬2倍ですから、6倍おいしいというありがたいイベントなのですが、普段のコーヒーとは2倍になる対象が異なるうえ二者択一なので、「どっちを選べばいいの?」となるかと思います。
本記事では、どちらをやるべきか?について解説します。参考になれば幸いです。
【目次】
・前提:助剤、ディスクの報酬比較
・2倍になる報酬について
・短期的にはどっちがいい?
・長い目で見れば助剤2倍がいい
・まとめ
・前提:助剤、ディスクの報酬比較
まず、2倍補正のかからないそれぞれの報酬を比較検討したいと思います。
なお、ここでは一旦、それぞれの挑戦可能な最大レベルを前提として考えます。
助剤ですが、バッテリー20あたりエーテル助剤が4~5個、結晶化助剤が7~8個もらえます。
等確率と仮定すると、期待値的にはそれぞれ4.5個、7.5個となり、これはディスク経験値12750に相当します。
バッテリー20あたりでこれなので、バッテリー120あたりだとディスク経験値76500が助剤の期待値になりますね。
次に、ドライバディスクについてです。
定期掃討はバッテリー60で1回でき、S級ディスク2~3枚、A級ディスク5枚がもらえます。
これも等確率と仮定すると、S級2.5枚、A級5枚がドライバディスクの期待値になりますね。
また、さらにエーテル助剤4個、結晶化助剤3個、4125ディニーも手に入ります。すなわち、ディスク経験値9500相当がもらえる計算になります。
なお、これらはバッテリー60あたりの獲得量になりますので、バッテリー120あたりだとS級ディスク5枚、A級ディスク10枚、ディスク経験値19000相当、8250ディニーが定期掃討の期待値になります。
・2倍になる報酬について
では、イベント限定コーヒーを飲むことによる恩恵はいかほどのものでしょうか。
恩恵を最大化するため、多くの人が実際そうするであろうという想定のもと、バッテリー120を2倍報酬の対象で消費する前提で考えます。
まず、助剤については単純に2倍になります。
すなわち、ディスク経験値76500が追加で獲得できる、ということになります。簡単ですね。
ですが、ドライバディスクは少し厄介です。
定期掃討で2倍になるのはあくまでディスク報酬だけであり、助剤やディニーは増えません。
そのため、S級ディスク5枚、A級ディスク10枚が追加で獲得できる、ということになります。
助剤とディスクそれぞれの2倍コーヒーのどちらを飲むべきか?というのは、すなわちディスク経験値76500が欲しいか、S級ディスク5枚とA級ディスク10枚が欲しいか、どっち?ということになります。
・短期的にはどっちがいい?
まず、絶対的な基準はありません。
なぜなら、ディスク経験値とドライバディスクというのは単純比較できるものではないからです。それぞれのプロキシさんがそれぞれにいかほどの価値を感じているか?によって判断は異なるはずです。
どちらもディスク厳選に必要なものですが……たとえば、ディスク10枚あたり1枚を採用してLv15にするような、ディスク厳選の基準がゆるい方なら、ディスク経験値の需要が多いため助剤が欲しくなるでしょう。
しかし一方で、ディスク100枚あたり1枚を採用しLv15にするような、ディスク厳選の基準が厳しい方なら、ディスク経験値は余りますがS級ディスクガチャの試行回数が重要になりますから、ディスクが欲しくなるでしょうね。
ただ、厳選基準が厳しい方も、ランダムステータスを項目数でシビアに足切りするのではなく、ランダムステータスの伸び方の厳選を頻繁に行うスタイルなら、必然的に助剤を多く消費することになります。
もちろん、失敗作のディスクは分解により費やした助剤を回収できますが、この際2割のロスが発生するため、結局助剤がたくさん必要であることに変わりはありません。
……といった具合で、なかなか単純比較できないところがあります。
なので、穏当な答えを言うのであれば、「ディスクと助剤のうち、いま自分にとって足りない方を取りに行けばいい」というシンプルな話になります。どちらが足りないかは個人差があるからです。
「そうは言っても、まだ本格的なディスク厳選なんかしてないし、どっち取ればいいか分かんないよ」という方もおられるかと思います。
そういった方に対しては……とりあえずドライバディスク2倍でもいいかな?と考えています。まだ本格的な厳選をしていないなら、助剤が足りないかは未確定ですが、ディスクは間違いなく足りていないからです。
・長い目で見れば助剤2倍がいい
ただ、ディスク厳選で助剤が不足するから助剤の模擬実戦をやることがあるよ、という方なら、助剤2倍が長期的には得といえます。
なぜなら、助剤2倍は報酬すべてが2倍になりますが、ディスク2倍はディスク報酬しか2倍にならないからです。
このイベントがもし、「バッテリー120ぶんの報酬を余分に受け取れる」というものであるならば、どちらを選んでも長期的には変わりません。
最終的には余分に受け取らなかった方を多めに回るだけの話ですから、長い目で見れば同じである、といえます。
具体例を挙げるなら、月に助剤の模擬実戦にバッテリー1200、定期掃討にバッテリー3600を費やす人がイベント中に助剤2倍をやり続けてバッテリー600ぶんの助剤を余分にもらった場合、そのぶん助剤の模擬実戦をやる回数が減り、浮いたバッテリー600を好きな用途に使えるだけです。
それは今のディスク2倍も同じじゃん、と思われるかもしれませんが、違います。助剤2倍は報酬が完全に2倍ですが、ディスク2倍は定期掃討の報酬のうちディスクしか2倍になりません。
つまり、助剤2倍は模擬実戦報酬2倍ですが、ディスク2倍は定期掃討報酬1.75倍とかそのくらい(単純比較はできませんが、あえて書くなら)なんですよね。助剤のためにバッテリーを使う必要のない方以外、ディスク2倍で浮くバッテリーは1日あたり120未満になります。
たとえば、エーテル助剤70個・結晶化助剤102個ぶんのディスク経験値とS級ドライバディスク10個を手に入れたい場合、通常なら定期掃討4回と助剤模擬実戦12枚分をやることになります。バッテリー480を消費します。
助剤2倍だと定期掃討4回、助剤模擬実戦6枚分になります。バッテリー360相当ですね。
一方、ディスク2倍だと定期掃討2回、助剤模擬実戦13.5枚分になります。バッテリー390相当です。
ディスク2倍になっても定期掃討の助剤報酬は増えないため、定期掃討をやる回数が減ったぶん助剤の入手数が減り、その影響で模擬実戦の必要枚数が増えてしまう、ということです。
なので、助剤の模擬実戦にバッテリーを費やすことのある方については、助剤2倍にした方が得だと思います。
まとめです。
・時々開催されるコーヒー「ポーション」学-調律のイベントでは、模擬実戦の助剤か、定期掃討のディスクを、バッテリー120ぶんまで2倍量で受け取れる。これについて、どちらがいいか考えてみた。
・まず短期的に考えるのであれば、当然いま足りないものを取りに行くのがいい。
・助剤2倍は純粋に報酬が倍になるが、ディスク2倍は定期掃討の報酬のうち助剤やディニーは倍にならない。
・そのため、助剤集めにバッテリーを費やすことのあるプロキシさんは、長い目で見れば助剤2倍がいい。その方が浮くバッテリーの量が多く、得になる。
……という感じです。
なお、本記事では報酬の量の幅について、いずれも等確率で出る前提としていますが、必ずしもそうではないため、期待値については記事通りでない可能性があります。あしからずご了承ください。
ただ、考え方として大きく変わりはありません。ディスク2倍のコーヒーが定期掃討の報酬すべてを2倍にしてくれない限り、長い目で見れば助剤2倍の方が得ではあると思います。
それでは、また。
※本記事の画像はHoYoverseのゲーム、ゼンレスゾーンゼロからの引用です。
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