シレン6と巨大モンスターとギャザーとおうごんマムル

 シレン6には巨大なモンスターがいるようです。
dekamon
↑ファミ通のこちらのページからの引用です。
 攻撃力や防御力が極めて高く、まともに殴り合ってもまず勝てず、更に正面3方向と側面2方向の合計5方向からの攻撃をデッ怪バリアで無効化するようです。
 またとんでもないものが出てきましたね……
 なんだか、シレン4や5の「夜」の要素が思い出されます。ダンジョンを歩いているとやがて日が暮れて夜になり、夜のモンスターはとっても強くて殴り合ったらまず勝てません。しかし、そこに対抗策として「技」があり、シレンがビームを放ったり魔法弾を飛ばしたり部屋中を斬り刻んだりすることで打開できました。
 この巨大モンスター、さすがに後ろからしか攻撃が効かなくてシレンは逃げ回るしかないとなると、ただの純然たるストレス要素なので、何かしらの対抗策があるとは思います。ちなみに「開発段階では倒しても特別なメリットはないが、まだ開発中なので完成状態ではどうなるか分からない」と言われていましたね。
 シレンも大きくなって壁を掘ったり罠を壊したりできるようになるようなので、逃げ回るか、シレン自身も大きくなって対抗するかを選ぶ、みたいな感じでしょうか? 巨大化にクールタイムや回数制限があるなら、そこで駆け引きも生まれそうですね。巨大マムルがいるけどシレンの巨大化は温存しておきたいから逃げよう、とか。
gather
 これら巨大モンスターからわたしがまず連想したのは、ギャザー系です。
 ギャザー系は初代シレンから登場しているモンスターであり、初代シレンではただ特殊能力のないパワー型のモンスターでしたが、GB2で通常攻撃以外のほとんどの効果を2ダメージに変換する能力が付きました。たまにシレン4からと思っている方がおられますが、GB2が最初です。
 ただ、GB2のギャザーはその分ステータスがあんまり高くなかったため、さほど脅威ではなかったようですが、シレン4で2ダメージ変換と高いステータスを併せ持つことになり、とても強くなりました。シレン4を象徴するモンスターの1体と言って差し支えないでしょう。
 とはいえ、ギャザーも完全無欠ではなく、対抗策はありました。ギャザーは杖や巻物の効果を2ダメージに変換してしまいますが、通常攻撃の追加効果は変換しないため、武器に「迷子の巻物」や「睡眠棒」などの追加効果で状態異常を引き起こす印を混ぜておいたり、水棲生物特効の印を混ぜておいたりすることで、有利に戦えました。4は水棲特効の印の価値が高かったですね……
 なお、シレン5にもギャザーは続投されましたが、ステータスが下げられたため、「アイテムでの対処が難しいが、武器の攻撃力と盾の防御力がしっかり強化されていれば戦える相手」になりました。作品を象徴するモンスターの地位は他に譲り、数いるモンスターの中でもちょっと厄介な1体、くらいになった感じですね。4も5もギャザーについてはいい調整だと思います。
 ひょっとしたら、巨大モンスターもシレン4のギャザーみたいな感じかもしれません。アイテム無効、殴り合っても超強く、ふつうに渡り合うことはできないが、装備の印を工夫したり、あるいはアイテムの中でも場所替えの杖のようなギャザーとの戦闘を避けるアイテムで逃げ回ることで対応したり……といった塩梅で。たとえば、武器にデッ怪バリアを貫通する印があったり、盾に巨大モンスターからのダメージを減らす印があったりすれば、ある程度渡り合えるのかもしれません。
goiden
 また、特別強いモンスターというともう1体思い当たるのがいて、それが「おうごんマムル」です。
 シレン外伝のアスカ見参に登場するモンスターで、その名の通り黄金に輝くマムルです。
 ただ、実際はマムルとは別系統のモンスターであり、「しろがねマムル」の上位種です。
 おうごんマムルもまた、杖や巻物などのほとんどの効果を無効化します。更に、HPが10あり、攻撃力と防御力が高く、倍速で、受けるダメージをすべて1に変換するという、悪夢のようなモンスターです。
 元々はダンジョン内の隠し部屋、ギタンの詰まったギタン部屋くらいにしか出てこなかったのですが、Windows版で追加された「裏白蛇」という、いわゆる「フェイの最終問題」「もっと不思議」にあたる最終ダンジョンの上位版では、ダンジョン内に普通に出てくるという鬼畜さです。
 しろがねマムルの方は等速ですし、デバフ無効化は持っていないため、なんとでもやりようがあるのですが、おうごんマムルは倍速かつだいたいのアイテムが効かないので、かなり苦しいです。与えたダメージの1/3だけ自身のHPを回復する「回復の剣」も、1ダメージしか与えられないおうごんマムルに対しては意味がないですしね。
 おうごんマムルは初期状態では必ず寝ていて、プレイヤーが部屋に入ると必ず起きるという性質があったため、警報スイッチなどを踏まなければ通路で出会い頭ということはあまりなかったんですが(たまにデビルカンガルーに起こされたりはする)、召喚スイッチから4体出てくると地獄でしたし、部屋で1体会うだけでもアイテムなしで切り抜けるのは至難の業でした。使えるアイテムも限られるので、詰みに繋がりやすいモンスターでしたね。
 ちなみに、対抗策としては「くねくね草」などでレベルを下げてしろがねマムルにする(不幸の杖は無効)、移動系の効果は効くので「火柱の杖」+「吹き飛ばしの杖」で処理する、「一時しのぎの杖」で階段に飛ばして凌ぐ(金縛りは無効ですが階段までは飛んでくれます)、「高飛び草」でワープして逃げる、などがありました。
 なお、しろがねマムルは倒すと必ず5000ギタンを、おうごんマムルは倒すと必ず10000ギタンを落とすという見返りもちゃんとありました。元々ギタン部屋に出てきた名残っぽいですが、ギタンは投げてよし支払ってよしで腐りにくいので、苦労に見合うかはともかく倒して損しかないということはありませんでした。
 シレン6の巨大モンスターも、おうごんマムルくらいパワフルで厄介な敵かもしれません。多くの杖や巻物も無効化してきて、対抗策が極端に限られるのかも。ただ、おうごんマムルのように必ず寝て出現するとか、倒すと10000ギタンを落とすとか、付け込む隙や倒すメリットが用意されているとメリハリがついて楽しい敵かもしれませんね
 
 という感じでしょうか。
 まぁ、おそらく本命は巨大化シレンだと思いますけれどもね。巨大化していればデッ怪バリアは無視できて、攻撃力と防御力はシレン側も上がるので対等になる、とか。
 ただ、巨大化モンスターが出てくるたびにシレンも巨大化して対抗するだけというのは芸がないので、シレンの巨大化が有効な対策としてあるうえで、回数制限やクールタイムにより毎回巨大化はしにくい、温存の必要がある、みたいな感じで、通常状態で巨大化モンスターと渡り合うシチュエーションもあるんじゃないかな、と思います。その時逃げるだけなのか、何か戦うすべがあるのかは、よく分かりませんけれどもね。
 そういえばシレンは巨大化するそうですが、アスカも巨大化するんでしょうか。個人的にはしてほしいところです。アスカ見参はかなり遊んだので、アスカ好きなんですよね。ただ、シレンとモンスター限定要素のような気もしますが、さてどうなのでしょうか。
 なんにしても、シレン6の発売が楽しみです。期待しつつ待ちたいと思います。
 それでは、また。

※本記事の画像はスパイク・チュンソフトの風来のシレン4・風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!、ファミ通からの引用です。

コメント