ミュウとレッドパーフェクションpart1

ゲームのポケモンを知ってる人向けのポケモンカードのお話です。
皆さん、ミュウというポケモンをご存じでしょうか。
そう、ポケモンシリーズにおける最初の「幻のポケモン」です。
ゲームでは幻のポケモンは入手性が低く対戦で使えないためイメージが薄いと思います。わたしもそうでした。
ミュウはすべてのポケモンの遺伝子を有しており、そのためかすべての技マシンが使えるという特徴を持ちます。
そして、その要素はポケモンカードでも活かされています。

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ポケモンカードに登場するミュウはたびたび、「他のポケモンの技を全て使える」という性質を持ちます。
その「他のポケモン」は、お互いの場だったり、自分のベンチとトラッシュのGXだったり、ロストゾーンのポケモンだったり、パターンは色々ありますが、なんにしても「他のポケモンの技を使う」というのはポケカにおけるミュウの大きな個性です。
それゆえに、わたしはポケモンカードのミュウが大好きです。
他のポケモンの技を使うポケモンだけならいっぱいいます。ゾロアーク、ウツロイド、ミミッキュなど、何かに化けたり他者を洗脳したりする性質のポケモンは、往々にして他のポケモンの技を使いがちです。
ただ、ミュウは歴史が古いうえに、「相手が直前に使った技を使う」とか「戦闘中の敵ポケモンの技を使う」とかではなく、「全部使える」というのがいいんです。
わたしは色んなカードゲームでコントロールデッキが好きですが、それは受けに回って捌くのが好きというのもあります。ただ、それだけでなく、手札をいっぱい抱えながら最適な選択肢を考える、という性質があるのが面白いんです。選択肢が多いとそれだけ最適な行動は取りにくいですが、言い換えれば極めがいがあります。
そして、ミュウは「すべてのポケモンの技が使える」がゆえに、技の選択肢がとても多いポケモンです。時代やデッキによっては、同時に10以上の技が選択肢になることがあります。そこが面白い。楽しいんです。
ミュウを使ったデッキが環境に入ることはよくあり、ポケモンカードを作っている側も面白いカードとして認識していると思います。
そして、わたしが大好きなミュウデッキの1つが、こちらのミュウを主力にしたものです。

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ミュウ……もとい、ミュウツー&ミュウGX
特性はミュウらしく、味方のポケモンGXの技を使い放題です。
技はミュウツーに寄っています。ポケカのミュウツーは歴史的に回復技や吸収技が多く、ダメージを与えながら全回復というのはミュウツーらしさが満点といえます。
そう、このカード、2匹のポケモンが描かれた「タッグチーム」のカードなのです。

タッグチーム、というのはサンムーン終盤(SMC)環境に特有の、ポケモンの種類です。
2匹以上のポケモンがセットになったカードであり、たねポケモン(ポケカの仕様上、進化していないポケモン)ながら凄まじいパワーを持ちます。
ポケモンカードは歴史的に、ADVの時代、つまりルビーサファイアエメラルドの時代から、「通常のポケモンよりも高いパワーを持つが、その代わり倒されると2匹分のロスになるポケモン」を作り始めました。
ポケモンカードの基本ルールは「相手のポケモンを6匹倒したら勝ち」です。これは、ゲームのポケモンで手持ちが6匹まで持てることに由来しています。原作準拠で分かりやすいですが、基本的に技1回でポケモンは1匹しか倒せないため、試合が早くても6ターン、準備なども合わせると10ターン以上かかるのが当たり前であり、ポケモンカードの試合のテンポは比較的遅かったです。
そこで考案された上記の特別なポケモンは、パワーが強い代償として、倒されると「2匹分」になるために、相手プレイヤーを2倍の速度で勝利に近づけてしまいます。
何より派手でインパクトがありますし、同時にポケモンカードの試合を加速させる役割もあって、試合展開はよりスピーディに、よりダイナミックになりました。
ADVの頃は「ポケモンex」という名前でしたが、その後細かい仕様の違いはありつつも、「ポケモンEX」「ポケモンGX」などと名前を変えて存在し続けてきました。
そして、サンムーン終盤に至って登場した「タッグチーム」は、なんと倒されると3匹分のロスになります。ただし、そのパワーは折り紙付きで、他の追随を許しません。サンムーン終盤はタッグチームが大活躍する環境でした。
ミュウツー&ミュウGXは、そんなタッグチームの1匹です。

特性「パーフェクション」により、ミュウツー&ミュウGXは自分のベンチおよびトラッシュにあるGXポケモンの技を全て使えます。
GXポケモンというのは倒されると2~3匹分のロスになるポケモン群ですから、キラキラしたイラストのGXポケモンを入れまくれるデッキでした。しかも、それらを状況に応じて使い分ける。こんな楽しいデッキが他にあるでしょうか。あります。ありますが、このデッキもとっても楽しかったのです。
炎デッキになっていたのは、大きなわけがありました。

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炎専用のサポート、溶接工
原作に登場しないキャラクターですが、ポケカでは有名な1人です。
このカードが、あまりにも強すぎました。ポケモンが技を使うのに必要なエネルギーを加速しながら、ドローまでしてくれるスーパーカードです。「メリット効果が書いてあるので、どんなコストがかかるのか読み進めてみたら、次の行にもメリット効果が書かれていた」という感じです。「レストランで友達とステーキを食べた。そのうえ1万円もらった」みたいな話です。とんでもないことですね。
これがあまりにパワフルであるがゆえに、炎タイプを軸にしてミュウツー&ミュウGXを使うデッキが作られたわけです。溶接工は炎エネルギーを加速してくれますが、炎ポケモンにしか使えないわけではありません。どんなポケモンにも使えるがゆえに、超タイプのミュウツー&ミュウGXを軸にしたデッキを作ることが出来たわけです。
それが、レッドパーフェクション
パーフェクションは、ミュウツー&ミュウGXの特性名から来ています。味方のGXポケモンすべての技が使えるようになる、魔法のような特性です。
レッドは、デッキの色です。炎は赤いのでレッドパーフェクション。初代ポケモンの主人公とは関係ありません。
なお、バリエーションとしてゴリランダーを使ったグリーンパーフェクション、ブラッキー&ダークライGXを使ったダークパーフェクションなどもありましたが、一番強く実績も残したのはレッドパーフェクションです。2021愛知CLという公式大会で優勝してますからね。

これがかつての伝説、ミュウツー&ミュウGX、そしてそれを擁するレッドパーフェクションです。
……というところで、part1を終わりたいと思います。
次のpart2では、レッドパーフェクションに採用されていたカードやその説明を書いてみたいと思います。
ポケモンカードは、ゲームのポケモンでは活躍の場が少なかったり、そもそも弱くて使われていなかったりするポケモンが、大活躍していることが結構あります。インテレオンなんかはそうですね。ゲームのインテレオンは御三家最弱とも言われていましたが、カードのインテレオンは御三家最強です。戦場が変われば勝者も変わるのです。
では、part2もよろしくお願いします。

※本記事の画像はポケモンカードゲームトレーナーズウェブサイトからの引用です。

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