カルドセプトビギンズ感想

 お久しぶりです。まどです。
 ここ最近週休1日なので時間が取れず、間が空いてしまいました。
 ゲームはちょこちょこやっていて、このたびカルドセプトビギンズのストーリー(チャレンジクエストLv1コンプリートまで)をクリアしたため、完走した感想を書いてみようと思います。


カルドセプトってどんなゲーム?

 シリーズ未経験の方向けにご説明します。
 公式の「カードで戦うボードゲーム」という触れ込みの通りで、スゴロクのようなボードゲームと、ポケカや遊戯王のようなカードゲームが組み合わさったゲームです。
 カードからクリーチャー(生き物)を召喚して土地を「領地」にして守らせ、その領地に魔力を「投資」して価値を上げ、そこに止まったプレイヤーから通行料(魔力)を取ります。これによって一定の総魔力を達成したプレイヤーが勝利します。
 領地を守るクリーチャーを倒してしまえば、その領地をそっくりそのまま奪うこともできるため、アグレッシブに土地を取ったり取られたりしながら一定の総魔力を達成したプレイヤーが勝利するゲームです。


 カードゲームとボードゲームという2つの軸があるため、それぞれの効果はそこまで複雑ではないですが、2つが組み合わさることで立体的な対戦になります。基本ルールはシンプルながら奥深い、という感じです。
 基本が4人戦なので、それぞれの思惑が交錯するのも、一筋縄ではいかない理由だと思いますね。TCGでいう手札破壊などの単体プレイヤーに対する妨害カードも、4人戦だと他の2人が漁夫の利を得ることになってしまうため、塩梅が難しく、考えがいがあります。
 ただ、どこまでいってもサイコロの目に左右されるボードゲームなので、「運次第」と割り切りやすいところもあって、そこは気軽に遊びやすいところかな、とも思いますね。




チュートリアルを兼ねていて楽しいストーリーモード

 わたしはカルドセプトシリーズは初めてではなく、携帯ゲーム機のをちょろっとやったことがあるので、ルールは元々知っていました。
 カルドセプトの基本ルールは実際のところそこまで難しくないので、わたし個人に限っていえば別にチュートリアルは必要なかったですが、特にメインストーリーは「丁寧に説明されてるなぁ」とは思いましたし、チュートリアルがくどすぎるとも感じませんでした。


 そしてシリーズ恒例ですが、ストーリーが進むにつれてカードも色々手に入るので、少しずつデッキを組み替えたり、新しいデッキを作ったりして、試行錯誤しながら進めていくのがとても楽しかったです。
 自分が理想とするデッキを完成させるだけでなく、ありものでできる限り強いデッキを作ろうと腐心するのも楽しいですよね。わたしはMagic the Gathering Arenaのリミテッド(ドラフト)もよく遊ぶのですが、あれはまさにそういうゲームですから。


 なお、オフラインのストーリーはメインストーリー、サブストーリー、チャレンジの3つに分かれていて、

・メインストーリーはその名の通りの「本編」
・サブストーリーはその補完。メインの間にやってもいいし後でもいい
・チャレンジはお話なしの純粋な対戦。難易度高め

 という感じでした。
 メインストーリーは第15章が難しいと噂でしたが、わたしは侵略寄りの火ブックを組んでいたため、なんとか初見で突破できました。でも確かに難しくて制限ターンぎりぎりでしたし、侵略が弱めのデッキだと初見殺しされそうな印象ではありましたね。




テンポがいい、演出もいい、観戦が楽しい

 カルドセプトビギンズ、テンポがすごくいいですね。
 1.5倍速や2倍速で遊べるのもそうですし、序盤から魔力が伸びやすくなっているように思います。5連鎖で3.0倍と連鎖の倍率がかなり高い(過去作は2.2倍)ため、5連鎖でレベル5を1つ作った時点でもう達成間近です。
 逆に言うと連鎖を切られると痛打となるため、Lv1領地の細かい戦闘の重要性が上がっている印象でした。


 周回ボーナスもしこたまもらえるので、体感的には3DSの「マジックブースト」が常時かかっているかのようなスピード感でした。
 ただ、周回ボーナスが多いからといってお高めのクリーチャーばかり採用していると序盤に魔力が不足しがちな印象でした。ホーリーワード8も80Gと高いですしね。過去作ほどではないかもしれませんが、安価なばら撒きクリーチャーの優位性も損なわれていないように思いました。


 演出面も豪華になっていてよかったです。
 特に戦闘でのスロー演出が好きでした。
 条件は分かりませんが、中盤以降に高額領地で戦闘する時に伏せられたアイテムが表になるまでに「溜め」があったり、攻撃が命中する瞬間がスローモーションになったりして、盛り上げどころで盛り上げてくれる感じがしました。
 あれは対戦していて気持ちいいなと思いましたし、見ていても楽しめる仕組みだと感じました。特に、お互いアイテムを持っていて、その組み合わせが勝敗を分ける読み合い!……みたいな状況だと熱そうです。


 あと、総魔力が上がったり下がったりした時に「テテーン!」という効果音とともにキャラの総魔力の高さを視覚的に表現する演出は……最初はちょっとくどいかな、とも思いましたが、慣れたためか特に違和感はなくなりました。
 プレイヤー間でもそうですが、観戦する側としても楽しめる仕組みのように感じました。岡目八目ともいうものの、一般に観戦者はプレイヤーほど試合に集中していないですから、パッと見で戦況が分かりやすい表現をしてくれるのは嬉しいな、と思います。


 ところで、わたしは元々カルドセプトシリーズを遊んではいるものの、オンライン対戦はあまり精力的にやっていなかったです。他人の対戦を見ている方が多かった、というか。
 やはり1試合の時間が長いですからね。基本が4人対戦なので、試合の長さの割に操作時間は短いですし。紙のTCGやボードゲームなら、お互い時間がある前提で顔を突き合わせますし、ゲーム上やることがなくても談笑したりできますが、オンラインのランダムマッチはそうもいきませんからね。
 今回はゲームテンポがかなり速くなってはいるものの、わたし個人としてはやはり観戦メインになりそうかな、と思います。


 ただ、「だからカルドセプトは面白くない」とは全く思っていなくて、「オフラインで楽しめたうえに対人戦の観戦も満喫できてお得なゲームだな」と感じています。
 ソロプレイだけだと割高じゃない?という見方もあるかもしれませんが、友達とご飯に行って1ビギンズ分くらい払うことはありますからね。去年は大阪関西万博でバーレーン王国パビリオンにてお昼ご飯を食べましたが、あれも7500円くらいで1ビギンズ分くらいありました。
 お祭り価格でしょうから、バーレーンのレストランでははるかに安価で提供されてそうですけどね。まぁ、お祭り価格は思い出込みの価格なので、いいんです。




イラスト、カードについて

 今回、カードの見た目が石版みたいになってましたね。
 カードイラストも、なんだかシンプルな感じで。これはこれでポップというか、Slay the Spireとかを思い出して悪くないなと思いましたが、個人的には以前までの油絵っぽいイラストの方が好きでした。


 ちなみに、ビギンズではデコイやファイアービークのイラストが割と好きです。
 過去作ではワイバーンの「翼越しに太陽が透けて見えている」みたいなイラストが好きでした。
 あとオドラデクもかわいくて好きだったんですが、ビギンズでは一つ目ヒトデモンスターになっていてびっくりしました。まぁヘイト高めの焼きブックで見かけますし、その方が実態に則しているかもしれません(?)。


 カードについてはセカンドベースとのことで、3DS版で見覚えのあるカードがいっぱい出てきて懐かしかったです。
 アイドルがいないのがちょっと残念でしたが、シリーズを経てもたらされたカードの改善点もそのままであり、更に今作でも変更点が色々あって、進化したカルドセプトという印象でした。
 過去作での改善点の続投といえば、G・イールが風と地の2属性を無効化できるとか、モスマンの配置制限がないとか、ドラゴンが先制を持ってるとかでしょうか。この辺は「その方がいいね」と思っていたので、そのままで安心しました。


 今作での新しい変更点でいうと、ジャガーノートにバタリングラムが内蔵されて領地コストが付いたのが好きでした。ジャガーノート、好きだったので。
 アビサルトームとの組み合わせは、残念ながら能力処理順のためか即死コンボになりませんでしたが(クリーチャーの攻撃成功時能力がアイテムのそれより先に解決されるから?)、ターンウォールとの組み合わせは強いですし、HP60は拠点にもなるので、いい感じです。


 ちなみに新カードだと、「スケアストーム」がお気に入りです。
 過去作の「ティラニー」のような全体マヒスペルで、ティラニーがMHP30以下対象だったのに対し、スケアストームはAT30以下が対象になっています。
 優秀な拠点候補にAT30以下のクリーチャーは少なくなく、一発撃つだけでかなり場が荒れます。ビギンズにはターンオーバーもレインフォースもなく、刺さるブックを使うプレイヤーが事前に防ぐことは難しいため、できるのはリリーフやマスファンタズムといった事後的な対応に留まる印象です。


 ビギンズ固有のバランスについてはいろいろ話したいこともありますが、冗長になりますのでとりあえず1つくらい……
 ……あ、そうそう、無効化無効の立ち位置がちょっと変わりましたね。
 3DSにはブラックオーブ、リボルトにはムラサメがありましたが、ビギンズの無効化無効は汎用的なアイテムではなく、デスワームという領地コスト付きのクリーチャーなんですよね。「ビギンズでは無効化無効が風属性の特権」というのがちょっとびっくりでした。(そのぶん自動巻物攻撃こと禁術が多めですが)
 ちなみにブラックオーブと似た名前の「ボイドオーブ」には無効化無効の効果はありません。攻撃成功時能力を無効にするだけです。見た目も名前もブラックオーブを想起させるので、わたしは最初「へー、ブラックオーブにHP+20がついたんだ」と思っていました。




お気に入りブック

 最後に、チャレンジの後半で使っていたお気に入りブックをご紹介して終わろうと思います。

 これです。
 スケアストームを軸にした火ブックです。
 各採用カードの採用意図や感想も、以下の通り書いてみました。

・サムライ 2
 スケアストーム対象外のAT40以上に対する即死を持つ、優秀な傭兵です。火無効対策でもあります。デッキ名とのシナジーもあります。

・キングバラン 4
 90Gと高めですが、Lv1領地のHP50をノーアイテムで倒せるのは頼もしいです。

・ヘルハウンド 4
 AT≧40の火クリ最安価60Gなので採用しました。水弱打は……ビークがいるのでヨシ!

・コンジャラー 2
 AT20ですが、バ=アルはスケアストーム対象外なので採用しました。あと40Gと安いので。

・サラマンダー 1
 火対策です。CPUに火属性を使われることが多い気がしたので、1枚入れました。

・ファイアービーク 2
 暴力の化身です。水風に圧倒的に強いです。先制があるので守りもやれるのがいいですね。

・ドラゴン 1
 拠点候補です。このブックに刺さりがちなサムライを先制で落とせるのが偉いです。

・フレイムゴエティア 1
 巻物を読めない子が多いので禁術枠として入れました。性能の割に領地コスト重めな気がします。

・ブーメラン 1
 使い回し可能な便利武器。キングバランがLv1ジャイアント・ノーチラスを倒せます。

・パワーブレスレット 2
 武器と防具の役割をこなす道具です。AT・MHPの高いクリーチャーが多いので相性◎。

・ガセアスフォーム 1
 無効化枠です。天敵のサムライを返り討ちにできるホーリーグレイルと迷います。

・グレムリンアムル 1
 定番のアイテム破壊です。なんでも壊せるのって攻防に使えていいですよね。

・ホーリーワード8 4
 定番足スペル。たまに1枚フライにしていました。80Gはさすがに高いですね。

・シャドウリープ 1
 侵略にも高額回避にも使える1枚。防魔の領地もマヒなら跳べます。手札コストが重いので1枚。

・ホープ 1
 安定の2ドローが頼りになるので1枚入れています。

・ファインド 2
 毎ターンドローできて強いので、2枚採用です。

・ギフト 1
 CPU戦は2~3人戦や同盟戦も多いので1枚だけ。2位以下だと実質無料なのが偉すぎます。

・スクイーズ 1
 なんでも破壊できる器用さを買って1枚採用です。イエティ等、嫌なカードの除去に。

・ドレインマジック 1
 定番の1枚です。CPUは土地レベルを上げきらず現金輸送しがちなので有効です。

・ターンウォール 1
 厄介なクリーチャーの除去に。どの属性に対して使ってもスケアストーム圏内になります。

・ランドプロテクト 1
 シニリティやイビルブラストなど、CPUが多用する妨害系スペルの対策です。

・ファイアーシフト 3
 安定の火土地確保用。コンジャラーもいるので比較的火土地は取りやすい気がします。

・スケアストーム 2
 デッキの軸。水風対策のビーク、火対策のサラマンダー、そして地対策はこれ……のつもりです。


 ……という感じです。
 ちなみに、書いてない中で他に迷ったカードはグラディエーター、ジャガーノート、ボーパルソード、ニュートラルクロークあたりだったかな?と思います。
 イエティ恐怖症なのでニュートラルクロークはけっこう悩みましたが、CPUは侵略で有用なイエティやファイアービークを手札に温存せずその辺の土地にポンポン置きがちなので、あまり脅威ではないか……という結論に至りました。スクイーズやターンウォールでも対処できますしね。


 ちなみに15章を運よくクリアできた時のブックはこれです。
 メインストーリー中であまりカードが揃っていないので、とりあえず強そうなカードを入れた闇鍋デッキという感じです。ピラーフレイムとゴーレムへの熱い信頼がうかがえますね。わたしはゴーレムが大好きなんですが、スケアストームブックではAT-10がネックと思い、泣く泣く外しました。




さいごに

 カルドセプトビギンズ、面白かったです。
 40時間ほど遊んで、大満足でした。正直シリーズの新作はもう出ないのではとも思っていたので、嬉しかったですね。
 今後はちょこちょこブックをいじったり、気が向いたらちょろっとオンライン対戦をしたりして、楽しもうと思います。


 それでは、また。