
カルドセプトビギンズのスケアストーム、大好きです。
AT30以下の全てのクリーチャーにマヒをばら撒く呪文であり、G90+□という重いコストに見合う性能をしています。
わたしはこのスペルが大好きでありつつ、AT30以下主体のブックを使う際はたまったものではないので、逆に「使われる側として、どう抗するべきか?」を考えてみたいと思います。
対策1:手札破壊

どんな強いカードも、使われる前に破壊するのが最も簡単な対策です。
基本的な破壊手段としてはシャッターでしょうか。低コストでクリーチャー以外なんでも破壊できるので、使いやすい対策といえます。
スクイーズだとクリーチャーも破壊できますが、相手に魔力を与えてしまいます。しかし、ビギンズは旧作と比較して魔力が潤沢なので、相対的に低リスクになっていると考えられます。
ブラックスミスなら何でも壊せて魔力も与えませんが、変化先が不安定なのが玉に瑕で……個人的にはアーマースミスがあれば嬉しかったですね。防具制限多めのブック相手には比較的低リスクで使えますし。DSのアーマースミスがアイテムだけは割れないの好きでした。
スケアストームはコストがG100未満なので、レイオブロウの対象にならないのが残念です……が、そもそもビギンズは全体的なコストダウンによりG100以上のカードが減ったので、レイオブロウ自体が微妙です。3DSやリボルトは全カードの10%前後が対象でしたが、ビギンズは7.5%なのですよね。
ちなみにレイオブロウの対象をG90以上にした場合、ビギンズでも10%強が対象となるので、旧作と似た感覚になるかも?とも思います。まぁ、そうしてほしいかと言われれば微妙なところですけどね。

なお、安心感を求めるならリフォームが優秀です。
コストが重いのと相手にマナを与えてしまうのが玉に瑕ですが、リフォームしたカードは全員の手札とブックから失われますので、その試合でスケアストームを使われることはほぼなくなります。
ブック一周かリバイバルでスケアストームがブックに戻りますが、いずれもあまり多いシチュエーションではないように思います。ビギンズは試合が短いのでブック一周は稀ですし、リバイバルは採用率がさほど高くないからです。リバイバルを使っても、そこからスケアストームを引き直す必要がありますしね。
ただ、これら「手札破壊による対策」の問題点は、引き撃ちを防げないことです。
スケアストームは序盤不要なカードなので、序盤に引いたとしても早々に捨ててしまい、中盤以降の強い時にブックから引いたものをそのまま使うことが多いように思います。
しかし、もちろんギフトやファインドで引くこともあるので、その場合は引いたターンに即撃ちできませんし、序盤引いても手札が溢れず手札コストにも使えずで抱えることもありえますから、破壊が無意味ということはありません。また、リフォームなら未来の引き撃ちも防げます。
「有効な対策ではあるが、それだけでは万全といえない」が手札破壊に対する感想です。
対策2:AT40以上を拠点にする
スケアストーム採用ブックは、スケアストームを見なくても察せられることがあります。
ただ普通のブックにスケアストームを入れただけだと、使用者も大いに被害を受けるため、使用者はあまり痛手を負わないよう、AT40以上のクリーチャー主体で構築していることが少なくありません。
その場合、普通に構築すると採用されないような微妙なAT40以上が多かったり、あるいは引いても引いてもAT30以下が見えてこなかったりするので、時折「ん?もしかして」となります。もちろん構築や引きによっては分かりませんが。
一番分かりやすいのは、序盤スケアストームが手札に見えることですね。まぁ何枚採用かは見ただけで分かりませんが、ブック全体のクリーチャーがAT40以上に寄っていれば、2枚目3枚目が出てくる可能性も無視できないといえるでしょう。

スケアストーム使いがいると察せられたなら、拠点をAT40以上のクリーチャーに任せるというのがプレイングによる対策となります。
構築レベルでは、AT30以下ばかり採用しないというのが重要でしょう。といっても、AT30以下ばかりでブックを組むのは逆に難しいので、普通に組んでも誰かしらいることが多いです。火や風は言わずもがなですし、水はアクアゴエティア、地はグレートタスカーがいますからね。
あるいはフェイの領地能力でATを上げるのも手ですが、そんなことをしている猶予があるかは微妙なところです。
スケアストームブックは構築をスケアストームに寄せることで、通常の構築と比較するとやや歪んでいることがあります。
そのため、スケアストームを使わせなければそのぶん魔力などの効率が落ちて没落する可能性があります。「オドラデク4積みの焼きブックに焼きスペルを使わせなければ、ただの20/20援護のザコヒトデがいっぱい入ったブック」みたいな話です。
まぁ「普通にブック組んでスケアストーム1枚入れとく」みたいなやり方の場合は微妙ですけどね。別にスケアストーム前提のブックというわけではなく、自分より被害を受ける相手が多そうなら撃つ、みたいな感じの。
AT40以上を拠点にするやり方の欠点は、連鎖切りに対応しづらいことです。
ビギンズは旧作と比べても連鎖の倍率が高いです。5連鎖だと旧作では価値2.2倍ですが、ビギンズでは3.0倍です。カルドセプトにもインフレの波が来ています。
なので、拠点がスケアストームの被害を逃れたとて、マヒしたLv1をプチプチと潰されて連鎖を切られると総魔力はけっこう沈みます。それゆえに特化型のスケアストームブックでは連鎖要員すらAT40以上主体だったりするんですが、普通のブックではさすがにそれは難しいでしょう。
もちろん拠点を落とされるよりは連鎖を切られる方がマシなので、有効な対策ではあるものの完璧ではない……という感じです。まぁ完璧な対策ができるほどAT40以上が多いブックなら自分でスケアストームを採用した方がいいので、完璧でないのは当たり前なのですけどね。

ちなみに、AT40以上でなくとも、「マヒを受けてもなお防衛力が高いクリーチャーを拠点にする」というのも対策といえるでしょう。
たとえばブラッドプリンはAT20なのでスケアストームの対象ですが、仮にスケアストームを受けたとてダゴンを援護吸収済みでMHP100あるなら、そうそう落ちません。MHP70のジャイアントノーチラスやMHP60のジャガーノートについても同じようなことが言えます。
別にマヒしたクリーチャーで最後まで領地を守り抜く必要はありません。ただ、MHPがあって落とせるセプターが限られるなら交換までの猶予が発生しやすいので、重要な領地を守れる可能性が高くなるはずです。
対策3:使う価値をなくす
カードの対策は大きく分けて2つあり、「使わせない」か「使われた時の被害を減らす」です。
手札破壊は「使わせない」になりますし、AT40以上を拠点にするのは「使われた時の被害を減らす」になります。
では、他に「使わせない」方法があるのか?といえば、あります。
それは、使用者がスケアストームの恩恵を受けられなくすることです。

その方法の1つが、盤面がある程度埋まってきた後にビヨンドカラーを使うことです。
スケアストームはマナやドレインマジック等と違い、別に使用者が得するスペルではありません。マヒの呪いによって全員に害を与えるスペルであり、使用者は害を受けにくい構築にしているがゆえに、相対的に恩恵を得られるからこそ撃つ(使う)価値があるスペルです。
言ってみれば、状況を選べば「自分は魔力をG100失う。他のセプター全員はG300失う」みたいな効果になるので、差し引きG200得するため撃つ、という感じです。テンペストやアルマゲドンと同じですね。
しかし、ビヨンドカラーを1回使えば、AT40~60のクリーチャーもスケアストームの対象へと引きずり込めます。
AT70以上のクリーチャーはコロッサス・エグゼクター・フレイムロード・ベールゼブブ・バンドルギアの5体と非常に限られていますから、スケアストームの使用者もほぼほぼ回避困難となるでしょう。
そうなるとスケアストームの使用者が恩恵を得にくくなって、スケアストームを撃つ価値がなくなります。
これならば手札破壊をしなくてもスケアストームを封じることができます。手札破壊は引き撃ちに弱いですが、「撃つ価値のない盤面を作る」であれば引き撃ちすら封じられる利点があります。
難点は……スケアストーム以外に対してあまり有効でないこと、でしょうか。
ルナティックヘアを複数枚入れる等、ブック単位でビヨンドカラーを活かせる構築なら話は別ですが、普通のブックにビヨンドカラーをポンと入れるだけでは有効活用しづらいというか、スケアストームブック以外に対してはあんまり仕事しなくない?という感じは否めません。
まぁ防御寄りのブックなら移動侵略の抑制は相対的にメリットになりますし、サムライやデコイ、カウンターシールド等への耐性も得られるので、意味がないわけではないんですが……どうせならスケアストームがなくてもビヨンドカラーをある程度有効活用できるようにしておきたいところですね。
あと、確実性に欠けるというのも欠点でしょう。
そもそもビヨンドカラーさえ使えばスケアストームを無力化できるということはなく、撃つ価値を下げるだけなので、撃たれる時は撃たれます。
たとえばスケアストームの使用者が持っている土地が他のセプターより少ないとか、拠点の1歩手前にいてマヒしてもすぐ交換できるとか、敵の拠点がすぐ取れそうとか、いちかばちかで撃つ以外に勝ち筋がないとか……
仮にスケアストームが全てのクリーチャーをマヒさせる効果だったとしても、状況次第では使う価値がありますから、あくまで撃たれにくくなるだけなんですね。
(ビヨンドカラーではなくターンオーバーなら、スケアストーム対象と対象外とを入れ替えたりもできますし、スケアストームを見ずとも先制ブックで防衛力を上げるために使えたりしたんですが、ビギンズにはありません。ちょっぴり安心のような、残念なような感じです)
(ターンオーバー……G70のスペル。AT30以下の配置クリーチャーのAT+20、AT50以上の配置クリーチャーのAT-20)
対策4:ダメージコントロール
マヒが辛いと言うよりも、進んで呪いを解きましょう。
スケアストームを使わせない、使われた時の影響を小さくする、というのもいいんですが、使われてしまった後に速やかに対応して被害を減らすのもまた、有効な対策といえます。いうなればダメージコントロールですね。
普通にクリーチャーを移動・交換させるだけでも呪いは解けますが、それだと他のセプターと同じなので、効率的な解呪を行うことがキーポイントでしょう。

たとえば、マスファンタズムやイレイジャーを使えば、マヒの呪いは全て消し飛ばせます。
一手でスケアストームの影響を完全に消せるため、とても有効な対策になります。
ただ、これらの恩恵は全てのセプターに及ぶため、被害を受けた他のセプターは相対的に得をします。手札と魔力を使わずにスケアストームの対策ができたわけですから、自分の一人損です。
なのでやる価値なし!……というわけではなく、状況次第では十分やる価値があります。
たとえばいま自分が一番勝ちに近いなら、他人を多少利するとも隙を減らす意味がありますし、グリマルキンやジャイアントアメーバなどマヒに弱いクリーチャーが拠点なら、マヒを除去するメリットが相対的に大きいといえるでしょう。
イレイジャーは受け身ですが色んな呪いの対策になりますし、マスファンタズムは焼き対策にもなるので焼きに弱いブックで採用価値があるといえます。焼きブックの使用率次第ではありますが。

でも、どうせなら自分だけ解呪したい!という場合、リリーフが有用です。
自分のクリーチャー2体を入れ替えるので、2体同時にマヒを解除できます。スケアストーム対策抜きにしても、拠点向きのクリーチャーを後から城横に移動させたり、敵が防御型の隣だからと安心して拠点にしたところでバキバキの侵略クリーチャーを横付けさせたりと、リリーフ自体が便利なスペルでもあります。
スケアストームは中盤以降に使われることが多いので、ブック復帰で2回以上使える可能性が出てくるのもありがたいといえます。
ただリリーフ自体の有用性がそこまで大きくなく、便利ではあるものの試合を決する影響力に欠けるのが、採用率の低いゆえんでしょうか。ブック復帰も時に邪魔ですしね。
なお、ターンウォールでマヒを解除することもできます。旧作では解除されなかったんですが、ビギンズでは解除されるようになりました。防具を持てないので防衛力は微妙ですが、アイテムを持てないよりマシでしょう。特に防御用の道具などを持っている時なら、検討に値するかもしれません。
あとはシンプルな対策として、拠点に隣接する土地を固めて侵略を受けにくくするのも有用です。スケアストーム対策というより、侵略対策全般という感じですけどね。
隣接する領地に強力なクリーチャーを置いておき、仮に侵略されたとしてもすぐ取り返せるようにしておく、というのもいいかもしれません。風ブックの場合、エアロゴエティアが敵の風土地に飛んでいけるため、領地を取られてもおっとり刀でどこからでも奪還に向かうことができます。
これら事後的な対応は、時に間に合わなかったり刺さらなかったりするのがデメリットでしょうね。
マヒの解除については、スケアストームを使ったそのターンに侵略を受けたり、あるいは自分のターンが回ってくるまでに他のセプターに侵略を受けたりすると間に合いません。
奪還については、侵略と防衛の両方に優れたクリーチャーで土地を奪われると難しいです。キングバランで火以外の拠点を落とされても地形効果がないので奪い返しやすいですが、アビサルモナークやオニキスで拠点を奪われた場合、地形効果(や魔術無効)があるのでそう易々とは落とせません。
さいごに
以上、木っ端セプターなりにいくつかスケアストーム対策を妄想してみました。
実際にどれを選ぶかは、環境・状況次第かと思います。
たとえば、スケアストームの被害が比較的少ないブックの場合、構築単位で無理に対策するよりもプレイングでプリコーションやダメージコントロールをした方がいいですし、逆にスケアストームぶっ刺さりブックなら対策カードの採用価値もあるでしょう。
あるいは、参加する試合のマップやルールの性質から、スケアストームが跋扈していて1試合に1人はスケアストーム使いがいることが珍しくない場合と、逆にめったに遭遇しない場合では、どのくらいガードを上げるべきかも異なるはずです。
ところで、スケアストームのような「全員に影響する重めの危害カード」、個人的には大好きなんですが、ビギンズではちょっと少なめですよね。
同じセカンドベースの3DSと比べると、アースシェイカーとカタストロフィは削除されました。アルマゲドンはありますが、Eカードですからね。あとはプレイグもなくなりました。
ちょっと趣向は違いますが、アイボリーアイドルも近いところがあると思います。個人的には好きなんですが、仮にビギンズでアイドル全般廃止がなかったとして、コストが増えるばかりの遅延要素ですし、レアリティ暗記という初心者に優しくない要素でもあるので、続投はされなかった気がしますね。
それでは、また。


