MTG日記:ディミーアコントロールとの出会い

 MTGアリーナ、遊んでいます。

 赤単アグロ、白単トークンコントロール、アゾリウス眼魔リアニメイトと来て……しばらくアゾリウスコントロールを使っていました。
 11月はアゾリウスコントロールで週15勝を消化し続け、ダイヤモンドランクまで到達したのですが、12月のランクマッチはアゾリウスコントロールだとなかなか勝てなくなってしまいました。

ディミーアコントロールを選んだ理由

 アゾリウスコントロールが振るわなかったのはわたしのプレイングが初心者なのもあるとは思うのですが、単純にアゾリウスコントロールが環境に合っていない感じもしていました。
 大会入賞リストを眺めていてもアゾリウスコントロールは全然いませんでしたし。たまに「アゾリウスコントロール」と銘打たれた大会上位デッキを見つけて画像を読み込み、行き届いた書庫と完成化ジェイス(と沈んだ城塞)だけ入れた白単トークンを目にするたび、落胆したものです。これもアゾリウスコントロールと呼ぶのですね……
 「失せろ」やら「エルズペスの強打」やらの除去も、呪禁や護法に対してはなすすべがありませんし、いっそ「逃げ場なし」や「シェオルドレッドの勅令」を採用したエスパーコントロールを自分で組んでみようかな?と思ったこともありましたが、初心者のわたしが新デッキを考案したところで紙束になる気しかせず、またワイルドカードもそんな余り散らかしてないので、それなら素直に黒系のコントロールで勝っているリストを探そう、となりました。

 そこで拾ってきたのがディミーアコントロールです。
 MOだかMTGAだかの大会で上位入賞していたリストをコピーしました。
 除去除去除去打消打消打消教育教育教育死刑死刑死刑からの終末の加虐者でデッキを6枚にして完成化ジェイスでトドメ、というのは分かりやすい勝ち筋であり、個人的にはコンボデッキめいたコントロールはそこまで好きというわけでもないのですが、初心者なら好き嫌い以前にまず強いデッキを使わないと勝てないだろうと思い、作ることにしました。
 別に勝たなければ意味がないということはないのですが、ある程度相手と拮抗していないと対話にならなくてつまらないですからね。逆に勝てるとしても、ガチガチの環境デッキを使って初心者用スターターデッキを蹂躙するような対戦は楽しくないですし……
 ディミーアミッドレンジも楽しそうだと思ったんですが、コントロールが好きなのでまずはコントロールから始めて、気が向いたらディミーアミッドレンジも触ってみよう、という考えです。青黒土地さえ作って置けば、ミッドレンジを作るのにそこまでワイルドカードも消費しませんしね。永劫の好奇心4枚、魁渡2枚ありますし……



 好きな場面。
 一度ジェイスを通しており、相手のデッキは9枚、もう一度ジェイスを通せば勝ちという場面で、

 わたしがジェイスをプレイ
 →相手が三歩先を打ち消し+2ドローで、こちらのジェイスを打ち消し
 →わたしが三歩先で、相手の三歩先を打ち消し
 →相手が三歩先の打ち消しで、こちらの三歩先を打ち消し
 →これが通り、ジェイスは打ち消される
 →2枚目のジェイスをプレイ、2マナ残して幻影の干渉も構えている
 →打ち消せるカードが無いためか、相手は投了

 ……という感じでした。
 こういうのがやりたくてMTGを始めたので、楽しかったです。
 ここに至るまでに、死人に口なしに喝破や三歩先を消費させたので打ち消しが足りなくなったのかな、と思います。まぁ、死人に口なしが通ったら通ったで相手のジェイスや打ち消しを抜きにいけるので、打ち消すしかなかった気はしますけどね。


 好きなカードについて。

好きなカード1:死人に口なし


 全除去が強いうえに、相手の手札とデッキを全部覗き見ることができ、更に墓地にあるカードと同名カードをすべて追放できるという、至れり尽くせりなすごい呪文だと思います。
 三歩先と幻影の干渉しか打ち消しを入れていないデッキに対して三歩先を抜けば、2マナ浮かせて使った呪文はだいたい通ることになりますし(幻影の干渉を2枚使われる可能性はありますが)、コントロールミラーで相手のジェイスを抜くのも強いですし、色々と助かります。

 既に墓地にあるカードしか根絶できない、という点では「石の脳」あたりに劣る感じもありますが、全除去とデッキ覗きがありがたいのでそこまで気になりません。マッチアップによっては追放はオマケですしね。
 あと、止められぬ斬鬼を除去しながら追放対象に止められぬ斬鬼を指定すると、止められぬ斬鬼が墓地に落ちてから復活してくるまでの間に追放を行うという処理になるっぽく(?)、結果として復活してこない止められる斬鬼になっていました。太陽降下じゃなくても斬鬼を倒せるのはいいですね。

 この手の「同名カード全部抜いてみた」みたいなカードは個人的に好きで、ハースストーンのフリック・スカイシヴ(大渦の脈動の効果も付随)とか、カルドセプトのリフォームやサプレッションも好きでした。
 サプレッションは1人の手札のスペルを破壊し、全員の手札とブックの同名スペルも破壊でした。これが使いやすすぎたためか、リフォームは対象のカードを破壊するのではなく絶対に腐らない「マナ」というスペルに変化させるようになった代わりに、スペルのみならずアイテムも対象に取れるようになった調整版でした。
 この手のスペル、その性能自体も好きなのですが、この手のスペルが存在しても対戦が成り立つような調整が行われている(はず)というのも個人的に好きなところです。

 そんなわけで、「死人に口なし」は黒系のデッキを使うなら絶対採用したいと思っていた1枚です。念願かなって嬉しいです。


好きなカード2:推理


 2マナ1ドローが2回できるドロー呪文です。
 合計すると4マナ2ドローであり、3マナ2ドローの速足の学びと比べるとコストパフォーマンスが低い気もしますが、実際はあくまで2マナ1ドロー×2なので、2マナ浮いていればドローが進められるという点で使いやすく感じます。
 実は4枚持っていないので1枚は熟慮で代用しています。熟慮にはハンデスで捨てさせられても3マナ1ドローとして使えるとか、一時的封鎖で2回目のドローが消されないとか、イラストがかわいいとかの利点もあるんですが、5マナ2ドローはさすがにお高いですし、証拠収集に使っちゃうとフラッシュバックできなくなるという都合もありますし、アゾリウスコントロールと比べると推理の優位性が高い気がしました。
 アゾリウスコントロールだと自分の一時的封鎖で手がかりトークンを消してしまうことがないという点で熟慮の優位性もあるように感じましたが、領事の権限を採用する構築だと一時的封鎖はあまり強くなさそうなので、その場合は結局推理の方がよさげな感じもしました。


好きなカード3:完成化した精神、ジェイス


 LO(ライブラリアウト:デッキ切れ)のキーカードです。
 3マナでも出せる柔軟さ、15枚切削でのLOプラン、+1能力で時間稼ぎができて、-2能力でドローもできるという、丸ごとおいしくて捨てるところのないカペリンのような(?)素敵なプレインズウォーカーです。
 LOで勝つというのが大体のTCGにおいて不快感が強いため、なんだか好きな人より嫌いな人の方が多そうなカードですが、まぁ「好きな人より嫌いな人の方が多いカード」というのは強いカードは大体そうだと思うので……いえまぁ、好きな人に対する嫌いな人の比を出すと、ジェイスは特に高そうな気もしますけれどもね。

 ところで、ポケモンカードのカビゴンLOというデッキは、相手をロックしてデッキが尽きるまでドローゴーさせるという地獄のデッキなのですが、ジェイスで能動的に切削するのとどちらがいいかと言われると微妙なところですね。イダイナキバLOという4枚切削を連発するデッキの方がヘイトが少ないとされていたので、ジェイスの方が相対的に不快感の少ない爽やかナイスガイなのかもしれません。
 わたしとしては、別にドローゴーでLOしてもいいですし、あるいはミシュラランドやミレックスのダニトークンや太陽降下の培養器トークンでビートダウンするのもいいと思うんですが、ジェイスで積極的にデッキを削るとなると、相手が反撃する猶予も少なそうなのはいいですね。
 アゾリウスコントロールを使っていた時に思っていたのは、「不穏な浅瀬」「ミレックス」「噴水港」みたいな土地クリーチャーや無限にトークンを出す手段があることから、相手が「本当にドローゴーしかできない状態」にはあまりなってくれないので、それならジェイスで積極的に削りにいきたいかな、ということでした。

 ちなみに、わたしはジェイスに神話レアのワイルドカードを4枚使いました。
 このゲーム、意外と神話レアにワイルドカードを使わないというか、どちらかというとレアにワイルドカードを大量使用しますよね。まぁおおむね土地のせいなんですが、やはり強いレア土地が多いのはけっこうしんどいところですね。
 ただ、それによって「自分は青白一本」みたいなポジションが生まれそうなのはちょっと面白いかなと思っています。ポケモンカードだと土地に相当するエネルギーカードは強いものでも大体アンコモンですし、その方が遊びやすい気はしていますが……


好きなカード4:失せろ


 ディミーアコントロールで使っているわけじゃないんですが、せっかくなので書いておきます。
 このカード、2マナでアーティファクト以外だいたい消せるのが強いのもそうなんですが、名前が好きです。
 英語だと「Get Lost」ですよね? Get Lostは命令形で「失せろ。」という意味にもなりますし、文章の中で出てくると「道に迷う」という意味になりますから、おそらくはそのダブルミーニングで、相手のパーマネントを盤面から失せさせつつ、道に迷った相手に地図を与えるという効果になっているのかな?と思います。効果というより名前が好きです。

 喉首狙いと違ってアーティファクトクリーチャーも倒せますし、1枚でプレインズウォーカーもエンチャントも対処できる範囲の広さが魅力的で、頼りにしている1枚ですが、地図トークンがけっこう強いので、効果相応のデメリットだと思います。アグロデッキに撃つと雄姿込みでガンガンバフされて「撃ち損では?」みたいになってしまうこともありますし……
 ちなみに、黒の単体除去だと「逃げ場なし」や「シェオルドレッドの勅令」が好きです。



MTGAのショップに対する不満点

 MTGアリーナ、楽しいゲームなのですけど、少し不満があります。
 それが、ショップのセール……というか、アバターやスリーブの販売についてです。
 まだMTGアリーナを始めてからそんなに経ってないので、アバターもスリーブもあまり持っておらず、積極的に買いたいと思ってるんですが、セールの枠でたまに出てきた時以外ではなかなかラインナップが更新されないのですよね。
 たまに更新されても、あまり欲しくないものばかりだったりして……セールで「40%OFF」みたいに書いているなら、0%OFFで恒常的に販売してほしいところです。欲しいアバターやスリーブなら0%OFFでふつうに買いますからね。
 逆にカードスタイルについては興味がないので、セールを覗いてカードスタイルだけだった日は「今日はハズレかー」となってしまいます。まぁそれは別にいいというか、逆にアバターやスリーブの興味のない人にとってはそっちがハズレだとも思うのですが、いずれにしても恒常的に販売するアバターやスリーブの数をもっと増やしてほしいな、とは思いますね。いまだにブル~ムバロウのアバターがショップにずらりと並んでますし……




 ……という感じです。
 ディミーアコントロールを使い出してから、MTGアリーナがまた楽しくなりました。
 コントロールばかり使うのもどうかなと思うので、そのうちディミーアミッドレンジも組んでみたいと思います。
 MTGアリーナで遭遇した時は、お手柔らかにお願いします。


 それでは、また。


※本記事の画像はMagic The Gathering公式ウェブサイトおよびMagic The Gathering Arenaからの引用です。

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