原神の戦闘の基本とコツ

原神はオープンワールドで、かわいいキャラクターと彩り豊かな世界観を楽しむゲームですが、一方で3Dアクションゲームでもあります。

なので、ゲームの苦手な方からすると「自分に操作できるかな?」と不安に思われるかもしれませんが、大丈夫です。原神の操作は簡単ですし、戦闘も簡単です。
かといって底が浅いわけでもなく、戦闘の処理自体は実はそこそこややこしいんですが、本編の敵があまり強くないため、お話を進める分には緻密なパーティ構成、厳密な行動組み立て、精密な操作など不要で、手軽なプレイで楽しく遊べるということです。なお、高度なプレイが好きな人には「淵月螺旋」というやりこみコンテンツがあります。 そんな原神の戦闘において、意識しておくと心強い基本的なことと、戦闘を有利に進めるためのコツについて、書いていきたいと思います。

・4つの技を使い分ける
通常攻撃、重撃(弓は狙い撃ち)、元素スキル、元素爆発。
原神はキャラごとにこれらの技を持ちます。キャラごとに細かい仕様は異なりますが、おおざっぱに言えば「元素爆発>元素スキル>重撃>通常攻撃」の順に強いです。
まぁ、クールタイムとゲージ消費のある元素爆発、クールタイムがあり元素粒子のもらえる元素スキル、スタミナ消費のある重撃、なにもない通常攻撃の順に強いというのは、ある意味当たり前といえますね。
なので、攻撃の組み立て方が分からない場合、とりあえずこの順を意識してみてください。元素爆発が使えるのに温存していたり、元素スキルが使えるのに使ってなかったりするのは基本的にはもったいないことです。
ダメージを与えるのが主目的ではない、回復やバフやシールドの元素スキル・元素爆発であればこの限りではなく、タイミングを見計らって使ってください。まぁシールドやバフにしても、基本的には使える時にさっさと使った方が強いことが多いかなとは思いますけどね。

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↑第5の攻撃手段「落下攻撃」もありますが、ごく一部のキャラしか使わないので忘れて大丈夫です。

・通常攻撃と重撃はメインアタッカーの特権
無数の例外があるということを前提としたうえで、原神の戦闘における1つの原則を言います。
 それは、通常攻撃と重撃はメインアタッカーだけが使う、ということです。逆に言えば、メインアタッカー以外は元素スキルと元素爆発だけ使っていればいい、ということですね。

元素スキルや元素爆発はキャラごとに個性が強く、その性質も十人十色の千変万化ですが、通常攻撃や重撃というのはそこまで個性は強くなく、基本的には敵にダメージを与えるのが唯一の目的であることが多いです。
そして、敵にダメージを与えるだけの行動なら、パーティの中で一番攻撃力の高いキャラがやるのが最も効率がいいわけです。通常攻撃と重撃にはクールタイムやゲージ消費もないわけですし、重撃にスタミナ消費はありますがスタミナはパーティで共有してますので、あえて交代で回したり温存したりする必要もありませんから。火力に秀でたメインアタッカー以外が通常攻撃や重撃をするのはパーティのダメージ効率を下げるだけ損ということになります。
なので、繰り返しになりますが、通常攻撃と重撃はメインアタッカーだけが使うのがパーティのダメージ効率としては最善であり、サポーターやヒーラーは元素スキルと元素爆発をタイミングを見計らって使っていればそれで十分、ということになります。

……はい、もちろん話はそこまで単純ではありません。例外多数と書きました通り、はっきりとしたメインアタッカーがいないパーティ、メインアタッカーが2人いるパーティ、メインアタッカー以外が通常攻撃と重撃を担当するパーティ、色々あります。ヒーラーの通常攻撃が特殊で、回復を兼ねて通常攻撃する場合もあるでしょう。メインアタッカーが元素スキルで自己強化してる間だけ通常攻撃や重撃が強くて、効果の切れてる間はサブアタッカーで攻撃した方がマシかもしれません。

ただ、「メインアタッカー1人を軸とするシンプルなパーティ」を使うなら、「通常攻撃と重撃はメインアタッカーだけが使う」を原則にしていいことが多いです。そこから適宜崩してください。少なくとも、ただダメージを与えるだけの通常攻撃を低火力のヒーラーがぽこぽこ連打するのは効率の悪いことだという感覚はあった方がいいかもしれません。

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↑アタッカーの重撃は攻撃性能の高いものも多いです。たとえば神里綾華の重撃は攻撃範囲が片手剣と思えないくらい広く、居合で離れた位置にいる複数の敵を滅多斬りにすることができます。

・回避をがんばりつつ、回復とシールドでカバー
原神はパーティで共有するスタミナがあります。スタミナはダッシュや重撃で消費します。
このダッシュですが、敵の攻撃の範囲から逃れるため、キャラの位置を動かすためにも使います。ただ、それだとすぐにスタミナが尽きてしまいます。
じゃあどうすればいいかといいますと、実は、ダッシュの出がかり約0.4秒に無敵がついています。なので、持続の短い攻撃については、攻撃範囲から離れなくても、タイミングよくダッシュするだけでかわせます。
このダッシュ無敵をどれだけ活かせるか?というのが原神の戦闘のポイントです。原神初心者のうちは必要以上に大きな間合いで敵の攻撃をかわそうとしてすぐスタミナ切れになることが多く、わたしもそうでしたが、ダッシュ無敵だけでも相当数の攻撃をかわせると気づいてからは、戦闘が一気に楽になりました。
ちなみに一部ボスなど、ダッシュ無敵を無視してダメージを与えてくる敵もいますので、「この攻撃どうしてもダッシュ無敵でかわせない!」という時は、間合いをとってかわしてみてください。

……といった感じで便利で強いダッシュ無敵ですが、ダッシュを使った回避行動というのは慣れが必要です。敵の予備動作を把握する必要がありますし、タイミングを合わせる必要もあり、スタミナ管理も必要ですから、初心者のうちからそうスイスイかわせるものでもありません。
そこで頼りになるのが、回復とシールドです。
HPを回復できれば、戦闘中に多少ダメージを受けても立て直せますし、シールドを使えば壊れるまで敵の攻撃を肩代わりしてくれるので、回復の前借りとして使えます。

まず回復ですが、これは回復技を持ったキャラ(ヒーラー)を使うのが基本です。料理アイテムでも回復はできますが、食べるたびに満腹度が増え、満タンになると料理アイテムが使えなくなるため、ヒーラーの方が使い勝手がいいです。
ヒーラーを入れるとそのぶんパーティ火力は落ちてしまいがちですが、火力が落ちても安定感が増す方がトータルではプラスになることも多いです。そりゃあ全攻撃をかわせれば理想的ですが、そううまくもいかないですからね。ある程度の被弾は織り込み済みでパーティを考えるのが普通です。
ちなみに4セット効果により、回復量に応じて自動で敵にダメージを与えられる「海染硨磲」という聖遺物があって、これを装備することでヒーラーにサブアタッカーを兼任させることができます。なかなか強い聖遺物ですが、ある程度ゲームを進めないと手に入りません。手に入るようになったらとりあえず一式揃えてみるのもいいと思います。

次にシールドですが、シールドは料理アイテムでは展開できないので、シールドを張れるキャラを使うことになります。
シールドは回復よりも優秀な点がいくつかあります。
1つは、シールドを味方全員で共有できること。キャラを切り替えてもシールドは維持されるため、1枚のシールドで味方全員を守れます。
1つは、ダメージリアクションがなくなること。シールドを攻撃されてもひるんだり吹っ飛んだりしないので、本来は回避しないと攻撃が中断されてしまう状況でもごり押しができるようになります。
1つは、大ダメージを耐えられること。いくら回復があってもHP15000のキャラが20000ダメージ食らうとやられてしまいますが、耐久10000のシールドがあればHP5000残して耐えられます。
……といった感じで、色々と優秀なところがあります。
一方で、一度破壊されるとシールドの再展開が必要、持続時間が切れると耐久が残っててもシールドが消える、「侵食」というシールドを貫通してダメージを与える効果がある、HPの増減をトリガーとする能力が発動しない、回復してくれないのでシールドが間に合わなかったダメージがパーティに蓄積してジリ貧になりうる……等々のデメリットもあります。
まぁ回復とは一長一短ですが、「ダメージリアクションがなくなる」というのがシールドの明確な優位性で、特に敵の攻撃でひるんだり吹っ飛ばされたりしやすい法器使いや弓使いのアタッカーを擁するパーティでシールドは重宝されがちです。

敵の動きを見てダッシュによりかわすのを意識しつつ、ヒーラーやシールダーをパーティに入れて、たとえダメージを受けても戦い続けられるようにしておきましょう。
ちなみにですが、ダッシュ以外にも元素爆発の演出中は無敵がつくため、元素爆発を活用して敵の攻撃をかわすのもありです。ダッシュ無敵と違い、ボスも含めほとんどの攻撃が元素爆発の無敵でかわせます。
 ダッシュ無敵、ダッシュによる敵攻撃範囲からの離脱、元素爆発による無敵、回復、シールドを駆使して、戦闘を有利に進めましょう。

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↑爆炎に飲まれてどう見てもダメージを受けている七七ちゃんですが、ダッシュ無敵のお陰でノーダメージです。

・元素反応を意識する
原神の戦闘のキモ、最大のコツは「元素反応」を上手に使うことです。
原神の戦闘は元素反応によってダメージが増えることを前提としたバランスなので、元素反応を使わないと火力不足に陥りやすい、というのは「敵が硬すぎる時、どうする?(パーティ編)」の記事で記載した通りです。
では、パーティさえ元素反応を起こせるよう組んでおけばいいかというとそれは違い、パーティの行動の組み立てとして元素反応を活かせるようにする必要があります。
「なんだか難しそう」と思われるかもしれませんが、そうでもありません。元素反応ごとにやることは大体決まってますからね。
ここで、現在強いとされる代表的な元素反応について、パーティ行動の簡単な指針を書いてみたいと思います。

蒸発(炎×水)溶解(炎×氷)は、元素反応を起こした攻撃のダメージを1.5~2倍に増幅します。
なので、炎、水、氷いずれかのアタッカーを使い、その元素スキルや元素爆発による高火力を元素反応によって強化する、というのが基本です。
アタッカーは後にする、という点に注意です。水で1000ダメージ与えた後に炎で10000ダメージ→蒸発反応で15000にすると強いですが、水で10000ダメージ与えた後に炎で1000ダメージ→蒸発反応で1500ダメージにしてもガッカリですからね。
サブアタッカーやサポーターで元素を付着させたうえで、後から出てきたメインアタッカーが高威力の元素攻撃で元素反応を起こして、ただでさえ高いダメージをかけ算で更に増やす。それが蒸発や溶解といった元素反応の要点です。

超開花(草×水×雷)は、近くの敵に高威力の自動追尾攻撃を行います。
まずは敵に対して草×水で開花反応を起こして「草原核」を生成し、その草原核に雷元素を当てることで超開花反応を起こす、という順番が大事です。
この反応により生じる自動追尾攻撃ヴァインショットのダメージは、超開花反応を起こしたキャラ(つまり雷元素キャラ)のレベルと元素熟知にのみ依存します。つまり、雷元素キャラのレベルをしっかり上げ、元素熟知を可能な限り高めておくことで、最大のパフォーマンスを発揮します。

凍結(水×氷)は、敵を凍らせて一定時間身動きできなくします。
時間的には2~3秒なので、サポーターで凍結させてアタッカーに交代というのはあまり効率的でなく、氷か水のアタッカーを使う時に選択肢に入ってくる元素反応です。
氷アタッカーならあらかじめ水元素をつけておいて氷元素で攻撃、水アタッカーならあらかじめ氷元素をつけておいて水元素で攻撃、でOKです。
ボスには効きませんが、凍らせられる雑魚やエリート級までの敵なら一方的に倒せるポテンシャルがあります。凍結から解除された直後に更に凍結させれば、ずっと旅人のターンですからね。
ただ、凍結反応はダメージを増やしてくれなくて火力不足になりがちなので、その場合は武器や聖遺物を強化したり、味方の攻撃力を上げるバフキャラ、敵の耐久力を下げるデバフキャラなどの採用を検討してみてください。
凍結の定番パーティである「モルガナ」も「神鶴万心」も、それぞれ違ったアプローチで「元素反応に依存せずダメージを増やす方法」を採用しています。

激化(草×雷)は、敵を草と雷の攻撃に弱い状態(原激化状態)にし、しばらくの間、それらのダメージが熟知を参照して増幅される(超激化、草激化)という、ちょっとややこしい元素反応です。
原激化状態は10秒くらい維持されるので、激化反応は草と雷の元素付着の供給バランスが極端でも問題ない、という特徴があります。
たとえば蒸発反応を絶え間なく起こそうと思うと、水元素と炎元素の付着を同じくらいの頻度で繰り返す必要があります。なぜなら、蒸発反応により炎と水の元素は消費され、消えてしまうからです。
しかし、激化反応は草と雷の元素を消費しないため、草元素で1回攻撃した後、雷元素で20回攻撃しても激化反応はなくなりません。
それどころか、激化反応によるダメージ増加はレベルや元素熟知から導かれる定数の加算です。具体的には、超激化で1000ダメージ上乗せされるとしたら、500ダメージの攻撃は1500ダメージになり、10000ダメージの攻撃は11000ダメージになります。(更にここに会心が乗るため、会心ステータスも重要です)
なので、なるべく大ダメージの攻撃で元素反応を起こしたい蒸発や溶解と異なり、激化反応はなるべく手数の多いキャラが向いています。そのため、激化パーティのアタッカーは一発の大きさよりも手数の多さが大事です。1000ダメージで10回草元素攻撃できるキャラと10000ダメージで1回草元素攻撃できるキャラなら、前者の方が圧倒的にアタッカー向きなんですね。
ちなみに、いつでもガチャから出る可能性のある恒常星5キャラ7人のうち、ティナリと刻晴の2人はどちらも優秀な激化アタッカーです。激化反応は元素熟知も重要なので、元素熟知を上げる手段の乏しい序盤から使いこなすのは難しいかもしれませんが、恒常星5の枠でティナリや刻晴を引いたなら、そのうち激化パーティを組んでみるのもいいと思います。

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↑蒸発反応を使うタルタリヤパーティの戦闘中の一幕。炎元素ダメージの赤色と水元素ダメージの青色が入り混じり、「蒸発」の文字がいくつも浮かんでいることから蒸発反応が多発していることが分かります。

……という塩梅です。
ちょっと元素反応の項目が長くなって、間延びしてしまったでしょうか。
まとめます。
原神の戦闘で大事なことは、
 ・多くのキャラの技は、元素爆発>元素スキル>重撃>通常攻撃の順に強いので、強い技を忘れずしっかり使う。
 ・サポーターやヒーラーは元素スキルと元素爆発を使い、通常攻撃や重撃は主にアタッカーが使う。
 ・ダッシュや元素爆発の無敵で敵の攻撃をかわす。ただ全部かわすのは無理なので、回復やシールドを活用してやられないようにする。
 ・元素反応を起こせるパーティを組み、元素反応を活かせる立ち回りをする。
……となります。

 まぁ、文字だけで書いているとちょっとややこしそうなんですが、実際にやることはそんなにややこしくないので、キャラを操作する時に上の項目を意識してやってみてもらえると、より原神の戦闘がスムーズにできるんじゃないかな?と思います。
genshinguideA5

※この記事は、「原神初心者ガイド」の1つです。よければ他の記事もご覧ください。

※本記事の画像はHoYoverseのゲーム、原神からの引用です。

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