原神:元素熟知を「熟知」する

 原神には「元素熟知」という、変わったステータスがあります。
 ほとんどのキャラクターは自力で上げることはできず、武器や聖遺物によってのみ上げることが出来ます。なお、戦闘中に元素爆発などの効果により上昇させられる場合もあります。

原神の独特のステータスなので、その重要性についていまいちピンとこない方もおられるかと思いますので、初心者向けに簡単に説明してみたいと思います。

・元素熟知とは?
 元素反応の効果を上昇させるためのステータスです。
 たとえば、水元素×炎元素での「蒸発」は、与えるダメージを1.5倍に増幅する元素反応として有名です。
 ですが、この「1.5倍」というのは「元素熟知が0の場合」です。元素熟知のステータスに応じてダメージの倍率は上昇し、1.7倍になったり1.8倍になったりします。なお、この元素熟知は元素反応を起こす側の数値のみが参照されます。
 元素反応を起こす側というのは、後から元素を付ける側のことです。先に水元素を付けて、後から炎元素を付けることで蒸発させるのなら、炎元素を付ける側の元素熟知が参照されます。
 ほとんどの元素反応について、元素熟知が関与します。ダメージアップ系や追加ダメージ系はもちろん、岩元素関連の「結晶」反応についても、元素熟知が高いと生成されるシールドの耐久度が上がります。
 ただ、「凍結」反応については、元素熟知がいくら高くても凍結時間が伸びたりはしません。凍結は元素熟知の意味がない元素反応、ということになります。
・どのキャラの元素熟知を上げるべき?
 結論から言えば、草元素関連反応を起こすキャラ風元素キャラ技の計算式に元素熟知が組み込まれているキャラです。

元素熟知によるダメージ倍率アップはたしかに助かるんですが、草元素の絡まない反応についてはその倍率はあまり高く設定されていません。元素熟知を上げるよりも、会心ステータスや元素ダメージバフを上げた方が効率的なことが多いです。

 大抵の場合は攻撃力%よりも効果が低いことが多く、時計のメインオプションを元素熟知にした方がいいキャラというのは限られます。HP%の価値が攻撃力%の数倍ある胡桃でさえHP%時計と元素熟知時計はほぼ互角と言われていますから、普通のアタッカーは攻撃力%時計が最適解になります。もっとも、サブオプションで元素熟知がついていると火力上昇に貢献してくれるので無しではないです。
 一方で、草元素関連反応については元素熟知によるダメージアップの倍率が他の元素反応よりもはるかに高く設定されているため、元素熟知を上げる価値が高いです。
 特に開花系については元素反応を起こすキャラのレベルと元素熟知のみを参照するため、元素熟知が全てです。とりわけ超開花と烈開花は反応を起こすキャラがパーティの1名でほぼ決まっているので、そのキャラの元素熟知を盛れるだけ盛っておくことがパーティの総合火力に直結します。
 激化系については微妙なところで、たとえば激化パーティの八重神子は攻撃時計と熟知時計が拮抗しています。激化系はキャラの攻撃力や会心率などもしっかり参照するので、普通のアタッカーと同じくらい会心ステータスやダメージバフが重要かつ、攻撃力%に並ぶかも?というくらいまで元素熟知の重要性が上がっている、という感じです。
 風元素キャラについては、炎水雷氷4元素のいずれかとの複合で起こる「拡散」の元素反応について、風元素キャラのレベルと元素熟知のみを参照するため、元素熟知を上げることが重要になります。ただ、風元素アタッカーはそもそも元素反応を起こさないことが多くて、どちらかというと風元素サポーターの元素熟知を上げることに腐心するきらいがあります。
 最後に、元素熟知が技の計算式に組み込まれているキャラですが、まぁ主にはここですね。
 アルハイゼンやナヒーダなどを筆頭に、スメール出身のキャラのほとんどは通常攻撃や元素スキルの効果量計算式に元素熟知が組み込まれているため、たいていの場合攻撃力%よりも元素熟知の方が高い価値を持ちます。「知恵の国スメール」らしさが出ていていい感じですね。
 重要性はキャラによりますが、ナヒーダは時計・杯・冠すべてのメインオプションを元素熟知にしてもいいくらい、アルハイゼンは時計だけ元素熟知にしておくのが望ましい、という感じです。まぁ、全身元素熟知よりは時計のワンポイント元素熟知+サブオプションで上げる、くらいが望ましいというキャラが多いですね。
 まとめます。
 開花パーティで主に元素反応を起こすキャラと、風元素サポーター、そして技の計算式に元素熟知が組み込まれているキャラ(主にスメール組)においては、元素熟知の価値が高く、武器や聖遺物によってしっかりと元素熟知を上げる理由があります。
・元素熟知の上げ方
 元素熟知はレベルアップの突破ボーナス以外、キャラ単独で上げる方法はありません。
 なので、武器や聖遺物によって外付けで上げていく必要があります。
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 まずは武器
 匣中滅龍や祭礼の断片、蒼古なる自由への誓いなど、ボーナス効果に元素熟知のついている武器がありますので、そういった武器を装備します。補正が大きいもので200~250ほど上げられますが、補正が大きいほど基礎攻撃力は低い傾向があります。
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 次に聖遺物
 聖遺物のメインオプションおよびサブオプションで元素熟知がつくことがあります。サブオプションだと1回あたり+20ほどで、メインオプションだと聖遺物レベル20で187上げることができます。花と羽以外のすべての部位でメインオプションにつく可能性がありますが、時計10%、杯2.5%、冠4%とメインオプションに元素熟知が付く確率は軒並み低いため、厳選はちょっと大変です。特にメインオプションに元素熟知がついた杯は、種類を問わず保管しておいていいと思います。
 また、一部の聖遺物は2セット効果により装備者の元素熟知を+80してくれたり、4セット効果により条件を満たした時にパーティ全員の元素熟知を上げてくれたりします。元素熟知が最重要、というキャラはよくこういったセット効果で元素熟知の上がる聖遺物を装備しています。
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 そして戦闘中のバフ(支援効果)
 キャラによっては、戦闘中に自分や味方の元素熟知を上げる技が使えます。たとえばナヒーダならパーティの中で最も元素熟知が高いキャラの元素熟知の1/4をパーティ全員に配る元素爆発を持ちますし、スクロースなら元素スキルや元素爆発を敵に当てた時に味方全員に自分の元素熟知の1/5を配ります。こういった戦闘中のバフによって元素熟知を補うというのも十分ありです。上げにくいステータスですしね。
 ……といった感じです。
 元素熟知は全てのキャラで重要なステータスではないですが、一部のキャラにおいてはとっても重要かつ、普通に育てているだけでは上がらないステータスでもありますので、元素熟知のことをしっかり理解しておくことで、戦闘を有利に進められます。
 まぁ、初心者のうちはあまり縁がないかもしれませんが、多少原神に慣れてきて、強いパーティが作りたい!と思った時、「超開花」反応を軸にするパーティが有用なので、その際元素熟知のことをしっかり理解しているとスムーズに進みます。
 「超開花」反応はとっても強いうえに、与えるダメージがレベルと元素熟知のみで決まります。元素熟知の聖遺物を厳選するのは手間ですが、元素熟知さえ厳選してしまえば会心ステータスや攻撃力%はほとんど考えなくていいので、逆に超開花反応は楽なのです。
 まぁ、冒険ランク10とかでやることではないかもしれませんが、草主人公やコレイと水元素キャラ、雷元素キャラがいれば超開花はできるので、そのうちやってみてください。その際は、雷元素キャラのレベルをなるべく上げ、できるだけ元素熟知を盛ることをお忘れなく。
 それでは、また。
genshinguideA5

※この記事は、「原神初心者ガイド」の1つです。よければ他の記事もご覧ください。

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