NTE共存テスト体験記#3【Neverness to Everness】

 本記事は、NTE(Neverness to Everness)の共存テスト(クローズドベータテスト)に参加したわたしが、その体験と感想を記録したものです。パート3になります。パート1はこちら


第1話 商才と金招き(1):ヘテロシティ探索編

 やってきました、ヘテロシティ。



 桜、電柱、踏切、そして謎のタコ……
 非日常の異空間から、急激に日常になりましたね。ちょっとタコが非日常な気もしますが。
 タコの看板、なんとなくタコ焼きから大阪を連想させますね。大阪で有名な海産物の看板といえばカニのイメージですけれど。




 ちょうど電車が通ったところで、第1話のタイトル表示です。
 第0話の「予期せぬもまた運命」よりはなんだか俗っぽい感じですが、果たしてどんな話なのでしょうね。


 なお、ここまでの話の流れとしては、異能を感知する特殊能力を持った出自不明・記憶喪失の主人公がその能力を買われ、「有事の際には異象管理局に全面的に協力する」という条件のもと、ヘテロシティでの生活を許可されたうえで、更に職場として骨董品屋エイボンを斡旋された……という感じです。
 この旧市街「橋間地」にやってきたのもエイボンに訪れるためなので、すぐに向かうのが筋なのですが……せっかくオープンワールドで自由行動可能になったので、少し散策してみることにしました。




 マンションの階段にもちゃんと登れました。
 ……だからなんてことはないんですけど、こういうのが登れないとハリボテ感が増してしまうので、ちゃんと登れてうれしいです。それでこそ、世界は真に開かれている。という感じです。
 ところでこの画像の左、マンションの壁のタイルに桜や階段が反射している様子が分かります。いいですよね、それっぽくて。技術的なことはよくわかりませんが、えーと、レイトレーシング……というやつなのでしょうか。




 ヒュパ型カイト?でゆったり滑空です。
 この滑空用の道具についても、スキンが色々あるみたいですね。ゲーム内マネーで購入できるものもあれば、ガチャで引けるものもあるみたいです。わたしはこいのぼり型のやつを使ってみたいですね。
 NTEは現代日本の街並みをモチーフにしたり、アニメや漫画の名所をオマージュしたりしているそうですが、この画像の電柱や桜からも、日本っぽさを感じます。電柱は別に日本だけではないんですが、電線を地中に埋める国も多いらしく、先進国の中だと日本は電柱が多い方みたいですね。




 コンビニにも、ちゃんとシームレスに入れる! これ、地味にすごく嬉しいです。
 わたしがオープンワールドゲームで「これがあると残念」と思う要素に、「建物に全然入れない」があります
 あと、入れても別マップ扱いで、シームレスに繋がってない時も残念に思います。オープンワールドちゃうやん、と。
 百歩譲って民家は分かるんですが、お店や公共の施設には入らせてほしいな、と思います。野良犬じゃあないんですから。本当にこの世界に人が生きていて、プレイヤーもその1人であるならば、誰でもウェルカムな建物には入れるはずなんですよね。
 なのに、どこの建物も扉を閉ざし、迎え入れてくれないのだとしたら、本当はその世界に人は生きていない、ハリボテの舞台装置にすぎないのだと、そう感じてしまう時があります。ちょっと極端な言い方ですけれど。




 ところで、タコの看板が目立っていた橋間地のお店は、居酒屋でした。
 謎のタコが店員をしています。着ぐるみ……?
 色んな食べ物が売っていて、イラストもちゃんと1つ1つ用意されているのが細かくて大好きです。こういうのをしっかり用意してくれていると、より没入感があっていいんですよね。わたしはそう思います。

 わたしは妖怪ウォッチシリーズが好きなんですが、妖怪ウォッチシリーズでも食べ物アイテムが多種多様で、かつ1つ1つイラストがついてました。
 ただバリエーションがあるだけでなく、妖怪ごとに好物のジャンルが違うので、同じ回復量のアイテムでもラーメンと寿司では役割が違うという差別化までされていましたが……NTEの食べ物はどう差別化されているのでしょうね。食べ物の種類はとにかくめちゃくちゃ多くて嬉しいので、それぞれに意味があるとなお嬉しいです。



 あとは少し指名手配度を上げてみたりもしていたんですが……まぁそれはさておき。
 しばらく散策して満足したので、そろそろストーリーを進めることにしました。
 ミントに連れられて、骨董品屋エイボンへと向かいます。 




第1話 商才と金招き(2)


 裏路地を歩いていくと、大きなお屋敷がありました。ここが骨董品屋エイボンのようです。




 中に入ると、執事のアドレーさん(右端)と、整備士のタギド(右から2番目)に迎えられました。
 アドレーさんはいわゆる糸目キャラで、慇懃で有能そうな執事さんです。
 タギドは……なんか頭がテレビの小太りラッコなのですが、見ての通り人間ではなさそうです。
 聞いたところ、タギドは異骸いくろのようです。異空間で出てきた異骸はただの敵でしたが、人間と共生している異骸もいるのですね。先ほどの居酒屋にいたタコも、着ぐるみではなく異骸なのでしょうか……?




 なお、タギドは「タ」と「ギ」と「ド」でしか発声しないようです。アニメのポケモンみたいですね。
 ただ、話している内容はカッコ書きで分かるようになっています。エイボンの人たちは辛うじて意思疎通できているものの、初見の主人公がタギドと普通に話せており、それもまた主人公の特殊能力ゆえのようです。
 そういう意味でも、異象感知能力、広い意味での異象への精通が、主人公の特性なのかもしれません。いっそ主人公も異骸説、ありますか? ないですか? そうですか……




 ここでアドレーさんから「鑑定士」と呼ばれます。
 そう、NTEの主人公は「鑑定士」であり、プレイヤーへのメールでも「鑑定士の皆様!」みたいに呼びかけられるのですが、この呼称はゲーム内だとここで初めて出てくるのですよね。




 「主人公って鑑定士だったの?」と思いきや、どうやら主人公も初耳のようです。
 まぁそもそも記憶喪失のようなので、基本的に持っている知識はプレイヤーと同等のはずですし、プレイヤーが知らないことは主人公もだいたい知らないはずです。そのための記憶喪失設定でしょうから。


 はっきりと明言はされませんでしたが、会話の流れ的には「異象への感知能力」から「鑑定士」と呼んでいるっぽいです。
 まぁ、生体異象バイオアノマリーという言葉があるならば、当然生体バイオではない異象アノマリーも少なからずあるはずで、物体の異象について感知・識別することができるのなら、たしかにそれは「鑑定」といえますよね。
 ましてここは骨董品屋ですから、物体系の異象を多く扱っていることになるのでしょうか。エイボンを斡旋された理由がなんとなく分かる気がしますね。



 ひと悶着あった後、エイボンの面々へと紹介されます。


 店長の潯(ほとり)さんです。和服美人です。




 そして、託児所の子供たち――ではなく、エイボンの従業員たちが紹介されます。
 左から順に早霧、ナナリ、エドガーです。
 早霧とエドガーが小学生、ナナリも中学生くらいに見えますが、どうも皆さんエイボンの従業員のようです。親はどうしてるんでしょう。エイボンでは行くあてのない異能者の子供を従業員にしてる説ありますか?
 ここまでプレイアブルだった鑑定士もミントも頭身が高かったですし、基本的にここまで子供キャラはほぼ出てこなかったので、ちょっと嬉しくなりました。頭身的にはこのくらいのキャラが好きなんですよね。ナナリと早霧は制服っぽいですが、学校に通ってるのでしょうか。




 NTE公式サイトで見て「このキャラ使いたいな」と思っていた早霧。
 想定より生意気なメスガキ系のキャラでした。ツノが生えているので、鬼なんでしょうか。そもそも鬼とかいる世界なんでしょうか。いるとしたら鬼は異骸? ツノが左にしかないのはハーフだから? それとも折れた? 元々?
 ……などなど謎はありますが、いったん胸の内にしまっておくことにします。
 ちなみに早霧、恒常Sレアキャラです。わたしが一番引きたい恒常Sですね。今のうちからガチャのpray skillを磨くべく、毎夜イメージトレーニングを重ねています。




 エイボンを紹介する会話の中で、メスガキ早霧が店長の潯のモノマネをして一同にウケ、それに怒った潯がタギドに「ウニ10個やるからあのクソガキを捕まえろ」とけしかけ、鑑定士を挟んで追いかけっこを始めます。
 アットホームな骨董品屋で大変和みます。賑やかで楽しそうなの、いいですよね。
 この手のゲーム、けっこう世界の存亡がかかりがちで、シリアス成分が多めだったりするので……まぁ「町内を救う」程度では盛り上がりに欠けますし、「世界を救う」となると世界も救われるべき態様をしている必要がありますから、致し方ないところではあるでしょうけれど。
 ただ、NTEも明るいばかりではなく、額縁ヴォイドの異空間のくだりも割とシリアス&ホラーテイストな感じだったので、割と緩急が大きいゲームのような気はしています。暗いところはしっかり暗く、明るいところはしっかり明るくしてくれるので、わたしのような両方楽しみたい人には向いていると思いますね。




 晴れてエイボンの従業員となったことで、従業員用の寮にも入れることになりました。
 エイボン、敷地も広いし寮まであるし、ただの骨董品屋とは思えませんね。というか、ただの骨董品屋ではないのでしょうね。




 鑑定士の部屋は、左の従業員寮の1階の隅でした。
 エイボンに来るまでは住所不定無職でしたし、寮を用意してもらう立場なので贅沢は言えないんですが、まぁその…………2階がよかったですね。正直なところ。
 まぁNTEは住居も自分で買えるようなので、そのうちいいとこに引っ越しましょうか。あるいは買ったとしても、ストーリー上ではこの寮に住んでることになるのでしょうか?
 ちなみに鑑定士以外の部屋にはまだ入れませんでしたが、そのうち入れるようになるんでしょうか。早霧やナナリやエドガーの部屋もぜひ見てみたいですね。



 かくして寝床と職場、すなわち居場所を得た主人公――鑑定士は、日が暮れるまで寮の自室で一休みするのでした。



 ……といったあたりで、一度切っておきます。
 1記事があまり長いと読みにくいと思うので。あと、わたしが書き疲れてしまうので……




記憶喪失設定に関する考察

 ところで、主人公は記憶喪失であることがチュートリアル時点で分かります。
 「見てはいけない」異象のスパイラと対峙していた時も、なぜ自分がここにいるのかを理解できていないふうでした。



 最近、鳴潮やエンドフィールドで記憶喪失の主人公を見慣れていたので、「また?」と少し思いましたが、よくよく見ているとこれらの記憶喪失とは性質がだいぶ違ったので、たぶん食傷にはならないなと感じました。
 鳴潮やエンドフィールドの記憶喪失は、「元々主人公は有能な重要人物だったが、記憶を失ってゼロから始めることになるので、ものの見方や感じ方が素人同然になっている」という感じです。



 鳴潮もエンドフィールドも、世界が割と滅亡に近い危険な状態にあるのですが、そこでずぶの素人がいきなり世界の命運を握るリーダーになるのは不自然なんですよね。実力も人望もないはずなので。
 しかし、世界の命運を握るに足る有能さと周囲からの絶大な信頼を最初から持っているとなると、ゲームを始めたばかりのプレイヤーの感覚とは大きく乖離して感情移入が難しくなるように思います。
 最初から能力や人望があると感情移入しづらく、ないとリーダー失格……というジレンマです。



 そこで、「元々有能で重要な人物だったが、記憶を失ってしまった」とすれば、素人目線を持ちながら高いポテンシャルを併せ持ち、少しの経験から勘を取り戻して大活躍できたり、最初から周囲の信頼を得ていたりといった点に説明がつきます。
 世界の滅亡を前にして、世界のことを何も知らないはずのプレイヤーが操るキャラが命運を握るために採用された、冴えたやり方だと思います。
 主人公以外のキャラクターとの関係性についても、元後輩、元同僚、元ライバルなど色々やれます。その世界に降誕したばかりの素人だと、関係性も1から構築していかないといけないですから、「因縁の間柄」みたいなのが簡単には作れないのですよね。まず因縁が生まれる段階から描いていかないといけないわけですし。



 ただ、NTEの鑑定士の記憶喪失については、今のところそういった役割はなさそうです。
 鑑定士が鑑定士自身のことを知らないのと同じくらい、他の人たちも鑑定士のことを知りません。要するに、最初は何も知らない状態であるプレイヤーと目線を合わせるための記憶喪失設定に近いと思います。
 鑑定士だって見た目通りなら20歳前後?とかでしょうから、この世界でそのくらい生きているはずで、この世界の常識にも通じているはずなのですよね。自らの異能についても、その来歴や限界をある程度知っているはずです。
 でも、それだとプレイヤーと感覚が合わないので、記憶喪失設定を利用している……という印象です。もちろん、それだけではないかもしれませんし、そのうち過去の知り合いとか登場するのかもしれませんが。



 それと、鳴潮やエンドフィールドの主人公は、世界の滅亡へと対抗するためのリーダー的存在なのですが、NTEの鑑定士は現状そこまでの重要人物ではありません。
 NTEの鑑定士は世界の危機に立ち向かうリーダーでもなければ、絶対的な戦闘力を持つヒーローでもなく、あくまで特殊能力を買われて協力を依頼されただけの一般異能者のように感じられます。
 もちろん、その能力はおそらくかなり特別なもので、鑑定士が鑑定士でなければならない理由もあるのでしょうけれど……少なくとも現状では「エイボンのいち従業員」でしかないのですよね。ストーリー上で5分に1回「主人公はすごい」と持ち上げられることもありません。
 その辺は好みもありますし良し悪しだと思いますが、個人的には「世界平和のリーダー的存在」みたいなのに据えられても恐縮してしまうので、鑑定士の方が性に合っている気がします。



 あと、これは完全に好みの問題ですが……
 プレイヤーキャラとプレイヤーの間に乖離があるケース……というか、生まれるケースがあります。
 要するに、主人公はプレイヤーの意思を反映して動いていたはずなのに、ある時から急に自我を持って動き出した、という感じです。
 わたしはこの展開があまり好きではありません。なるべく自分の分身であってほしいんです。似たような不満はゼノブレイドの開発者インタビューでも語られていたことなので、けっこう普遍的なことなのかと思います。
 まぁ、自分が動かしていたはずのプレイヤーキャラから裏切られる展開が面白いかといえば面白いんですが(くじら座のアレとか)、わたしはどちらかというとやはり操作キャラ=自分であってほしい、という気持ちが勝ちます。アレは正確には二人称視点の物語なので、そこは全く問題なかったのですけどね。



 そこを考慮すると、NTEの鑑定士はプレイヤーの意思との乖離が少ないように感じました。
 エイボンの人たちとの会話を見ていても思うんですが、NTEの主人公って常識人なんですよね。ちゃんと敬語で話しますし、礼節があって、あまり変なことも言いません。
 ともすれば没個性でキャラが立っていないと言えなくもないですが、主人公のキャラが立ちすぎると「プレイヤーの分身」という感覚は薄くなってしまうので、そこは良し悪しというか、トレードオフなのだと思います。
 NTEは参考にしているゲームの性質もあってか、プレイヤーキャラがプレイヤーの分身である点を重視してくれているのではないか、と感じていて、個人的にはここが気に入ってます。いっそキャラメイクもあってくれると最高だったんですが、さすがに無かったですね。ゲーム全体を通して見るなら、無くて当然だとは思います。ムービーどうするねんみたいな感じですし……




おわりに

 いよいよオープンワールドのNTEが始まりました。
 ファンタジーのオープンワールドもいいですが、現代モノもいいですね。作りこみもしっかりしている印象で、最高でした。
 わたしは「現実の都市の再現は嫌だ」という面倒な趣味があるので、本邦の現代モノゲームによくある「東京を再現しました」は、好きになりきれないのですよね。部分的に借用してパッチワークするとかならいいんですけど、あまり現実と地続きすぎてもハマりきれないというか、「ここじゃないどこか」の物語にしてほしいので……


 そういう意味でも非常に趣味に合っており、個人的に最高のゲームです。
 ちょっと心配なことがあるとすれば、「雪山」「砂漠」のような地理的気候的に乖離の大きい場所は、設定的に地続きなオープンワールドとして出ないのではないか?という懸念です。額縁ヴォイドの異空間のような、独立したマップとしてなら大丈夫かもしれませんが。
 まぁ、それこそトレードオフというか、それをやりたいならファンタジー系のオープンワールドをやれ、という感じではありますけどね。そこをなんとか、こう、異象がなんやかんやして、山の向こうが豪雪地帯になったとか、できませんか? エイボンのみんなと砂漠を旅したり、雪山に登ったりしたいです。



 ……といった感じで、#4に続きます。それでは、また。



※本記事の画像は、ゲーム「Neverness to Everness」からの引用(ゲーム内のスクリーンショット)です。